1000mb
mbはミュージックバンクの略。
メカを音圧から逃す設計。本体はアルミブロック削りだし。
上下前後をアルミ5ミリから2ミリ厚板で密閉。CDドアは9ミリ厚のアルミ板で押さえるというもの。
構造物の接触面は、コーキング材、クッション、モルトプレン、ゴムパイプで、シーリングされるという徹底振り。
重量 17.5kg

○ハードオフで15万円。高いか、安いか。
基本がミュージックバンクメカというよわっちいメカを使っているのがよくもあり悪くもある。
ミュージックバンクメカは、廉価版のCDP3もハイエンドの1000mbも基本的に同じなのだ。
1000mbは、ピックアップ部、スピンドル部、など一部ハイグレードになっている。
ピックアップはソニー製だが、ピックアップを動かすピックアップメカは、ナカミチ設計。5ミリ厚のアルミダイキャストのベースに、ピックアップを取り付け。スピンドルは、ナカミチのドラゴン等に使われたモーターと同様のコイルを備えたモーター。
スピンドル直径は4ミリという大直径。ディスククランプも新設計のパーツを使用。
この部分だけ見ると、よさそうなのだが、基本が上記のチェンジャーメカというのが、音質的大ブレイク、ということにならなかったのだ。
チャンジャーメカは、3ミリ厚のメカベースに取り付けられ、このベースは、アルミのシャーシに対してスプリングによってフロートされる。
輸送時はねじによって固定される。使用時はフローティング状態が基本である。メカが入っている空間は、ドアを閉めると、音圧からも、光からも遮断される。
本機のデジタル出力は、デジタルの波形がバランスで形成されていた。オシロで見ると非常にきれいなデジタルの矩形波が見られた。
音は、1000P+111DACの組み合わせで、音場は驚くほど広く奥が深い。繊細でしなやか。ただし、前面への張り出し、重低音の破壊力といったファクターはない。非常にまじめな音作りである。
