avsoft 201801-12


〇20181118  4KウルトラHDBD

2001年 1968年公開    2018年4KUHD    総合10   画質 10   音質 10
                             HEVC 32Mbps 平均 (18M- 40M)
                             DTSHD  5.1h   1.5Mbps

これはすごい。50周年記念版。

 過去最高の2001年
 映画館で見た、光の奔流。静寂から立ち上がる音響。
 宇宙船の造形。
 ミニチュアと分かっているのに、撮影で本物に見えてくる。

 謎の円盤UFOのストレイカー司令官 エドビショップが月シャトルのキャプテンで登場。

 精子を模したと言われるディスカバリー号。リアのパース画で見るとエンジン部が巨大で、精子のしっぽには見えない。
 当初のデッサン図は精子のようにしっぽが尻すぼみだったのを、映画映えのために巨大な原子力エンジンに設定替えをしたようだ。
 先頭の居住区角、操縦室、ポッド収容部の先頭球体。位置関係やポッドの寸法を考えると、詰め込み方がすごいことがわかる。

 HAL9000のコア内部の赤色と金属色の色から、モノリスのワームホールを通っていくときの光の奔流。昔映画館で見たイメージにすごく近い。
 高画質高音質になると、画に没入できる、というか、画に脳みそが支配されるのであろう。

 なんともすごい映画だ!


インクレディブル ファミリー  2018 米    総合 9    画質  9   音質 9
                            HEVC   26Mbps中心
                            ドルビーアトモス 5.1ch  0.6Mbps



 前作から14年もたっていたとは、、、
 その間技術の進歩、3DCGの扱い方の習熟などが進み、ストレスのない解像度と動き、空気感までも手に入れたディズニーピクサー。
 こちらは、テンポ良い展開、爆音、自在な動きで全く飽きません。それどころか、ぐいぐい物語に引き込まれます。

 というのも、ヘレン(エラスティガール)がエロい。胸と太ももが強調された人物造形が、スーツ着用でさらに際立ちます。
 アメリカの母ちゃんはみな、あんな体型になるのか。
 敵に洗脳されてしまう!!となる。どうなる家族!面白いスリリングな展開。
 結局、ディズニーらしく本物の巨悪は存在せず、ファミリー向きな作りに仕上がっています。 


ザ・インクレディブルズ  2004年 米  4KウルトラHD2018版  総合 9    画質 8  音質 8
                        HEVC   32.9Mbps中心
                        ドルビーアトモス 5.1ch  0.6Mbps




 2004年の映画だったのですね。
 インディクレディブル2を見ると、技術の進歩が良くわかります。
 このインクレディブルズは、同時期のピクサーの3DCG物、例えば、トイストーリーなどとほぼ同じ。
 今見ると若干解像度が劣ります。

 ただ、物語が良いので、多少の画の粗さは気にならなくなります。


〇20181111 BD

たんぽぽ 1985年日      BD クライテリオン版2017年4月     総合10   画質 7  音質 7

 クライテリオンの装丁は日本オリジナルとは違います。
 この辺は、クライテリオンの何等かのこだわりなのでしょう。

 4K修復の2Kもの。
 メイキング(オリジナルVHSもの)付き。

 画質評価が7なのはUHDになっていないから。日本映画のBDとしては驚異的な解像度です。
 音声は、ロスレスHDではなく、モノーラルです。それでも十分に雰囲気は出ます。

 伊丹十三監督作品   宮本信子、山崎努、渡辺謙、役所広治など全員若い!

 ラーメンウエスタン。
 画質が向上すると作品の見え方が変わってくる良い見本。
 精細な画質が、おいしい料理、命を懸けた料理、料理を楽しむ人たちの生きざま、すべてのグルメを楽しく、彩りよく、深く映し出します。
 タンポポの作るラーメンがうまくできるか否か!?をあらわす光効果がよく伝わってきます。
 
 音楽の使い方も面白い。メイキングを後程見るとより深く楽しめます。


〇20181027 

 BD Forbidden Planet 1956 米     総合 9   画質 8   音質 7

 邦題 禁断の惑星   英語  英語字幕 
  

 これまで見てきた禁断の惑星の中では最高の画質・音質です。
 ブルーレイだから実現できた画質なのでしょうか。
 
 (これまで、1969年日曜洋画劇場TV放送。その後VHS、LD、DVDのメディア画質はボロボロでした。)

 1956年の年代を考えると、このBDは奇跡的な高画質です。

 今回、アマゾンUSAでこのBDを発見。中古で5.5ドル、船便送料が800円ほどでした。後から日本アマゾンで見たら送料込みで1350円ほどでしたので、どっこいの値段かな?
 この米盤禁断の惑星は、特典で、1957年製作の続編invisible boy (白黒)が入っているお得盤。続編にも、Robby the robotが登場しています。

 高画質のForbidden planetは、見えなかったものが見え、別の作品のようです。
 登場人物、各種造形、絵(マットペイント)の質感が見事に再現されています。
 一番がヒロインの瞳の輝き。マリリンモンローのようなステレオタイプ化されたおつむの足りない系で演技していることがいきいきと描かれます。

 遠景の絵が高精細で描かれているとか、ロビーの手の込んでいる造形詳細まで見えること、イドの化け物(どこかで読んだ本にはケアルと名がついていたと記憶していたが、今調べると宇宙船ビークル号の冒険にエイリアンの記述があり、このイドの化け物とは異なるものでした)がわざとアニメーション風に描いてあること
 くそ厚い遮蔽壁が静かに開閉し、イドの化け物に攻撃され溶け落ちるシーンでは、本物の金属を溶かしている(ように見える)こと。
 などなど枚挙にいとまがありません。(イドの化け物とは、古代人の作った機械で、人間の想念が実体化したもの。初めは博士が寝ているときに出現したが、のちに独立して動き出すようになり制御不能となった)
 
 音声はDTSHDで様々な効果音が込められていることがわかります。特に古代人のエネルギーシャフトではかなり大きな騒音が入っています。
 
 1956年にこのようなSF映画を作れるアメリカはやはりすごいです。
 ちなみに、ゴジラは1954年、ラドン1956年、同年新東宝で人間魚雷回天、地球防衛軍1957年。
 アメリカでは1956年ボディスナッチャー、金星人地球を征服、SFではないですが十戒など特撮ものがどんどん出てきていた時代です。
 
 しかし、これだけSFっぽいのは禁断の惑星が一番です。(捜索隊司令官と生き残りの美女のロマンスなどは除いて、、、)
 
イメージとしてはアルティアがロビーに抱っこされているこちらのポスターの方がなじみが深いですね。
 今回のBDのケースでは、抱っこされているのは、男性の捜索隊員です。

 おまけの透明少年は、続編というよりロビーザロボットが出てくる別の映画、と見たほうが良い出来です。

 いやー映画って本当によいものですね〜。 
 


〇20181025  いろいろ

 BD  地球が静止する日 1951 米    総合 9  画質 8 モノクロ  音質 7 

 デジタルリマスター版 米盤 日本語吹き替え、日本語字幕なし。

 高解像で、色が見えるようです。
 
 小説版原作では、大型ロボットのゴートが実は、「私が主人だ」という落ちがありますが、映画では人間性が世界を救う、という予定調和みたいな終わり方。これも、1951年(朝鮮戦争。米ソの代理戦争、自由主義対共産主義の戦争、資本主義対社会主義の戦争)の時代だからでしょう。
 良く作られたSF映画ですが、一つだけ。ニューヨークでエイリアンがエネルギーを適正化するということで昼の12時から30分間電気が消え去る、ということが起こるのですが、なんと、モスクワも、イスラムもアジアもすべて昼!笑ってみるしかありません。


BD 悪女  韓国  2018    総合 6   画質  7   音質  7


 韓国もの、というレッテルがどんな作品だろうが7点超えがないという結果になってしまう。
 なぜだろう。冒頭からノーカット主観殺人アクションの連続。この手法はアメリカの別映画も観られました。
 いずれも巧妙にCGをつかって合成しているのですが、主観で動きが多く、見にくい。この手法は喜べません。ハンディカム、手持ちカメラ撮影のぶれぶれ、プラス暗い画面となると、ブレアウイッチプロジェクト、ハカイシャ、などがありますが、画面の揺れで見続けるのが
困難。私のようにシアター再生が基本の視聴者にとってはブレブレ画面は拷問に等しくなります。

 悔しいですが、この映画の主人公、キム・オクビンが見てるうちにどんどんかわいくなっていきます。監督の術中にはまってくのが悔しいです。しかし、あくまで韓国の価値観、世界観の中での映画故、そんなものか、という落ちになります。これは、宗教的考察抜きには判断できません。

 アクションはすごい、撮影法もすごい、女優もかわいい(お色気ゼロですが)のに、なぜこの出来?
 韓国映画だから、、、です。 



4KUHD BD   SOLO  2018年 米 原題 solo: A star wars story 総合 8  画質 9  音質 9 アトモス


 アメリカ盤 英語  英語字幕のみ。

 監督 ロン・ハワード   出演 オールデン・エアインライク、エミリアクラーク

 ローグ1に続いてスピンオフ作品登場。
 重苦しいEP7、8 に対して、軽快なローグ1、そして今回のSOLOではありますが、どうしてもEP4に続けなくてはならないと、話の躍動が抑制されてしまいます。ここは、新スタートレック(クリスパイン編)並に異次元並行宇宙みたいな処理の仕方でも良かった。

 若き日のハンソロとその彼女。チューバッカ。ランド・カルリシアンとミレニアムファルコンの壊れる前の優雅なデザイン。
 シス。帝国、リべリオン(反乱軍)の萌芽。エネルギーモジュール。
 いろいろこれでもか、と登場させます。

 私的には面白い、好み、です。 


〇20180702  

 里見八犬伝  角川映画  1983年  4KウルトラHDBD 2018年

  画質 7 音質 7  総合 9

 真田広之とガチンコ演技の面白さ。

 薬師丸ひろ子を見たいがために、邦画の4KUHDを購入しました。
 リマスター4KHDRの効果はおそらく素晴らしいものでしょう。
 これまでの邦画のパッケージメディアはほとんど高画質とは程遠いものが多かったのです。

 おそらく、オリジナルの解像度もそこそこのこの八犬伝。4KHDRは、その当時の画質におそらく一番近寄っているのではないか!と思えるほど高画質に仕上がっています。
 今のCG、ビデオ撮影ものの高精細ものとは全然ちがう作りこみの妙が見えるという意味でです。

 HDRの一番の恩恵は、珠の光芒もさることながら、適役武将の甲冑に黒いエナメルの飾りを張っているその漆黒に輝く光です。
 細かく作りこまれた一個一個のかたびら(断片)がきらきら輝くのは、適役軍勢にしておくのがもったいないくらいの仕上がりです。

 千葉真一率いるJACの演技も素晴らしい!
 
 薬師丸は、乗馬の練習をよっぽどしたのだろうと見える乗りこなし。
 当時野生の証明(1977)から、セーラー服と機関銃(1981)と清純派アイドルとしてやってきた薬師丸、この里見八犬伝では少し大人の姫を演じることになる。
 肩出しの入浴シーン、真田広之とのラブシーンは接吻、肩出しと大奮闘。
 先の乗馬練習も含め、薬師丸の芸風を広げた作品でありました。

 夏木マリねーさんが血の池で復活するシーンでは、お尻、おっぱい出しの肉弾戦。ナイスバディを惜しげなく披露してくれます。薬師丸に「女優はここまでやってこそよ!」と言っているようです。脚本が良いと女優さんは頑張れるのです。
 
 妖魔の造形が実物操演です。蛇などは、自分から巻かれていっちゃうのがほほえましいのですが、CGとは違い、リアルな造形はすごく迫力があります。
 ムカデの化け物とか、結構リアルです。操演が素晴らしいし、カメラワークも良いのでしょう。

 このころの角川氏は末期思想、救世主思想に染まっていて、救世主を描く映画を何本か作っていました。
 平井和正とともに、高橋某に傾倒、救世主の出現をまじに願っていました。そんな中、このような、珠を集めて悪霊退散!映画を作ってしまうわけです。
 生まれの悲劇とは別に人にはそれぞれの役割があり、その実現のために生きているのだ、というメッセージを強く描いています。
 集まった8人の仲間はほとんど役割を果たして死んでしまうのですが、その霊魂は生き続ける、という思想です。業を感じずにはいられません。業があっても役割を果たすリーダーを見つけよう!と言っているのですね。

 いやあ、映画ってよいもんですね〜。日本の映画も!高画質、高音質なれば、邦画見直しの風潮が高まるかもしれません。
 


201806

 SHAPE OF WATER 外盤  UHDBD    画質 10  音質 9  総合 9


 日本アマゾンでは扱いがなく、USアマゾンから購入。

 王様のブランチでリリコが作品紹介していた(と思う)この「水の形」。
 外盤で入手していたのだが、邦盤レンタル開始してしまったので、急いで外盤を視聴。
 なぜ、日本アマゾンでこの外盤を販売していなかったのかある程度気が付きました。これは成人指定ものの映画だったからではなかろうか、と。

 冒頭からCG満載のシーンの連続であるが、CG臭さがほぼゼロの作りはすごすぎ。
 ただ、主人公が風呂に入るとき、あふれるくらいのお湯の量が、次のシーンでは縁まで3センチくらい下がっている。そしてまたカットが変わると、お湯が縁ぎりぎりまで増えている、といった違いが目に付いてしまう。おそらく、このお湯さえCGの可能性があるのだ。これは見極めが困難。

 半魚人もほぼCGであろうというのは頭ではわかっているが、視覚情報はほぼ実写なのが、混乱する。
 それも、一か所、主人公とバスタブで密着するとき、主人公がカーテンを閉めるのであるが、主人公の影ははっきりと映っているが半魚人の影が良く見えない。そこに実体があるのだったら、カーテンに影ができるはず、なのだが、、、

 後半、浴室ドアの隙間にタオルを詰めて、なんと部屋中にお湯を満たして半魚人とのラブシーンを行う2人。そのドアを画家が開けるのであるが、その時の水の表現が今一。見ているとあまり違和感はないのであるが、実際よく考えれば、電灯はショートしてびりびり来ているであろうし、もし、立方体に満々と水を入れて側方下部の窓を突然開けたら、水はどんな勢いで出ていくであろうか。また、水中に浮遊している物体が、流れ出る水にどのような動きをするであろうか。想像すると、この描写はありえないことに気が付く。
 もちろん映画館の天井から壁内部が水浸しになりショートのオンパレードであろう。 
 と、CGならではのおかしな点は後から違和感として湧き出てくる。
 映画を見ながらではあまり気にならない。

 さて、結末は、、、

 このボックスアートは、ラストの幻想的なシーンを切り取ったもの。よいか悪いか、それは御覧になったあなたが判断してください。



続いて、BD用にリマスターした「ネバーエンディングストーリー」

 ネバーエンディングストーリー  BD  画質 7  音質 7  総合 8



 エクステンデッド版(ドイツ語付き)で評価。劇場公開版は、これに比べると残念ながら少し粗いです。

 これは小森のおばちゃまが絶賛していたファンタジー映画。「終わりのない物語」である。

 BD化にあたり、やはりこれも過去最高画質。LDの時はボケ過ぎてすごくがっかりしたのを覚えている。
 画質確認で見始めたが、結局通してみてしまった。それだけ面白い。CGにまみれる前のミニチュア、はめ込み合成、特撮の映画は、モノがリアルだから重みがあるのだ。
 確かに造形が稚拙な場合もあるが、リアルであることには変わりない。
 ファルコンなど、本当におとぎ話をもとにしているのだ!という造形。今見ても恥ずかしくなってくる造形だ。
 
 でも、姫がセバスティアン プリーズというあのまなざし!これはやばい。

 で、セバスチャンが母の名前を叫ぶとき、なんて言っているのか、わからない。
 何度も聞いてみたけど、なんて言ってるのか字幕もない。
 推測で「マザー・アン」?と聞こえるのと口の動きがそんな感じ。

 確認したくて、原作のハードカバーを持ち出しました。
 そこにどんな名前が書いてあるか?読み進めてのお楽しみです。




 再び4K UHDBDに戻り、メアリと魔女の花

メアリと魔女の花   UHDBD  画質 8 音質 9  総合8

 ジブリ系作品としては初めての4KUHD+ドルビーアトモス仕様。


 ジブリを離れた米林監督が自前スタジオポノックレーベルでの初作品。
 どこかで見たシーンの積み重ねの連続ではあるが、ネバーエンディングストーリーからいきなりドルビーアトモス、デジタル作画・彩色のアニメに切り替わったら、そのすごさに圧倒されました。

 広大な音場、展開するサラウンド音声。
 鮮やかな発色、彩色。これはこれは!

 ジブリの過去作品から引っ張ってきたような各シーンであるが、画質、音質が向上しているので、まあ飽きない。
 なぜ、魔女?なぜ、ほうき?なぜ女の子?という疑問が襲来するが、テンポの良い展開でそれらをカバーしてしまった。

 さあ、どんな物語になるか、見てのお楽しみ。


201805

 UHD 
 T2 外盤    画質8  音質 8  総合10  

 日本アマゾンで、外盤を購入。

 UHD化で、過去最高画質のT2。これは面白い。
 英語+英語字幕のみ。まあ、何を言ってるのか覚えるくらい見てきたので問題なし。


 スターウオーズEP8   UHDBD  画質 10 音質 10  総合 8

 余計なものはいらない。UHDディスク1枚で良い。いつまでこの抱き合わせ販売を続けるのだろうか!?

 もろ手で総合10にできないものどかしさ。これは見た人がほとんど感じてしまうかもしれない部分。
 画質は4K HDRを十分に活用した素晴らしいもの。
 ほぼCGの作りなのに、CG臭さは皆無。

 メカの活躍は、前作EP7から引き継ぎ。

 キャリーフィッシャーの遺作ともなった本作。

 今回に至ってようやく各キャラクターの性格描き分け、役割分担が明確になりわかりやすくなったけど、それでもまだ、なぞなぞをやっているのはもどかしいし映画としては面白み半減になりやすいもの。

 


2018年 本年もよろしくお願いします。
 新作が4KHDRのウルトラHDBDで出るのは制作過程から4KHDRを想定して画質が良いのは当たり前としても、旧作をUHD化する動きは大歓迎です。

 特にSF、戦争物は恩恵が大きい。
 ブレードランナーは、過去LD、DVD、BDと出てきたが、本作ウルトラHD版が過去最高の出来。こんなブレードランナー見たことがない。
 CG多用のSF映画も、HDR化によって描写がさらに詳細緻密になり効果的。パシフィックリムは暗い画面に色彩の光芒が煌めくシーンが多い。これをHDRで再現すると、制作側がどのような画を作りたかったかが分かる画面になる。

〇ダンケルク  UHD  総合10   音質 9   画質 10



 映画上の演出を良く理解したうえで視聴すると、この映画のつくりが良くわかります。
 スピットファイア強すぎ。CGのはずなのに、どんどん本物に見えてくるつくりがすごい。
 永遠のゼロを併せて観た。日本映画としてはCGの出来は最高レベル。赤城、零式艦上戦闘機、他メカのつくり込みは日本映画レベルを超えている。宇宙戦艦ヤマト2199で艦隊戦を作ったCG技術が生きていると思われます。
 日本機は無線がないのだ。今で言うとスマホなしでいるようなもの。メッサーシュミットもマスタングもスピットファイアも無線付。零戦は重量軽減のために、防弾装置どころか無線機まで装備しなかったのだ。装備されていても性能が悪くて通信できないので外してしまっていたのだ。

 ダンケルク本作での艦船もCGと思われるが、どんどん本物に見えてくる。映画上の演出が多々見えてくるがそんなこともお構いなしにストーリーにぐいぐい引き込まれる。

 ドイツ兵は最後の最後まで姿を見せません。銃撃、爆撃、雷撃で主人公(英仏軍)を追い詰めます。

 すごい良い出来の映画です。



〇エイリアン コヴェナント UHD 総合 7  音質 10  画質 10



 CG画質は過去最高レベル。音響もすばらしい。
 が、なんだろうこのつまらなさは。
 ラストまで一気に見せるのだが、例の人類の起源何チャラが冒頭から出てきているモチーフが続編(というか本作が事前譚前提の作)有りきのエンディングにつながってしまって、よれよれ。要するに説明的なのだ。
 シガーニーウイーバーがぴちぴちだった頃が懐かしい!

〇インターステラ― ウルトラHD  総合 10 音質 8  画質 10



 CG画質が素晴らしい。ただ、センターチャンネルの音声レベルが低すぎ。音声に音量を合わせると、ごごごという重低音で部屋が揺さぶられるほどの大音量になってしまう。
 ハードSF映画としても面白い。結局時空間跳躍を重力波で達成するんだけど、ブラックホールの中に5次元プラットホームを作った「彼ら」の時間軸の整理がつかないまま物語が進行してしまった。時間線の変異、パラレルワールド、並行宇宙などを持ち込むと話がまとまらなくなるからか。
 これも映画上の演出、と割り切って楽しむのが吉ですね。

〇パシフィックリム  ウルトラHD  総合 10 音質 9  画質 10

 CG画質もここまでくるとかなり見通しが良い。
 音響は重量感を導き出す設定。ばりばりどすんと楽しみたい。



〇ブレードランナー ウルトラHDBD 総合 10  音質 8  画質 9 



〇未知との遭遇  ウルトラHDBD  総合 10  音質 8  画質 7



〇E.T.        ウルトラHDBD  総合 7  音質 7  画質 7



 未知との遭遇も過去LD、DVD、BDとあったが、今回のがやはり過去最高画質。ETも画質向上してる。
 未知との遭遇はHDRの恩恵が十分に表現され、UFOの光芒がこんなに光っていたのか、と感動する。
 E.T.は、ビジュアルがもともといまいち君だった。子供向けの仕上がりなので評価は低め。