カセットデッキ


録音する機械。消え去ってしまう音を、自分の手元に残しておける機械は、とても魅力的だった。

○ ソニー TC-FX6  1980年9月発売。 売価 59800円

 自分で買ったカセットデッキ第一号。
 ナカミチもその当時あったが、フェザータッチのコントロールボタン。電子カウンター。選曲。などなど、カタログスペック、見た目のデザインが功を奏し、一般の人の気持ちをつかんでいた。

 F特  20から19khz  メタル
 SN比 59db  メタル
 DIST 1%   メタル
 WOW 0.04%
 重量  5.5kg
 消費電力 21W

 1980年12月にはTC-K777  148000円
 1981年1月にはドルビーCを搭載したFX-6Cが発売された。69800円




上がTC-FX6、下がDD-77。どちらも当時からのデッキ。
FX6はカセットリッドのダンパーが壊れてパタンと開いてしまう。録音再生は可能。
DD77はこの当時、ビクターの変なこだわりで、カセットリッドが右側にある。
この当時あこがれのドルビーCがついている。しかし、テープパスの問題、キャリブレーションがない、という問題で、ブリージングがひどく、Cは使えなかった。ノイズは確かに聞こえなくなった。

ビクター DD-77  1981年12月発売  79800円
 
 その当時付き合っていた彼女(今のかみさん)が買っていたデッキ。
 コンビネーション3ヘッド。だけど、同時モニターができなかった。
 パルスサーボDDモーター

 F特  25から18Khz  メタル
 WOW  0.021%  
 SN比  60db  メタル 
 重量 7kg
 消費電力 30W

 この当時のビクターは何を思ったのか、カセットリッドが右側にあった。他社差別化とは思うが、定着しなかった。
 またノイズリダクションで、独自の「ANRS」というものを開発、搭載していた。ドルビーBと互換性があるということだったが、これも、他社差別ということで、しばらくANRS表示をしていたが、いつのまにか消えて、ドルビー表示に変わった。