room
○ 202309 床工事
長年の課題だった床を工事した。
スピーカーを置くエリアにコンクリート流し込みを業者に相談し実行。
9月13日
まずは床下の様子を見ないと、と床板を外した。
32年前のミサワホームの工事が見えてきた。

9月19日 確認後右。工事の方針を決め、床フローリングを剥がす。

9月21日 深さ、面積などでコンクリートの秤量を計算したらしい。 この時図面がなかったのが不幸だった。
通風孔の処理を失敗したのだ。

9月26日 コンクリート投入。時間との勝。

9月26日コンクリート投入。乾燥に三日開けて9月30日下板を貼る。
9月30日

9月30日 下板を貼る。これは早い。コンクリート表面は小手でおおよそ平面を出す。下板とコンクリートの間は接着剤で固める。

10月2日 詳細作業。 フローリングを貼り付ける前の作業。
コンクリートの多少の凸凹は下板で吸収。 下板の表面は合板の平滑。
ここで痛恨のSDカード装着ミス。フローリング貼り作業の一部始終がごっそり欠けてしまった。
というわけでいきなり完成!

10月2日 養生フィルムを剥がして空気清浄機フル回転。

10月2日 完成チェック。 元の床面と3ミリの段差がある。これはフローリング材に硬い材質を求めたので厚みが出てしまったのだ。
仕上げは丁寧。
踏んでみると明確に音、弾力が違う。この状態で1日放置。
10月4日 とりあえず音が出るようにセッティング

2024年7月23日 X-1GrandSLAMM 納品
部屋
広さ12畳。
1990年当時「6畳間のオーディオルーム」がはやっていた。オーディオ好きの会社上司6K先輩に話すと「10畳以上ないと音にならない」、といわれ一挙に倍以上の広さに拡大。住宅ローンの余裕を使いはたした。今思えば、無理してでもあと2畳大きくしておけばよかった、と後悔。
建物はミサワホーム。音響専用ルームを希望したが、設計が出来ないと言われた。そこで、「別の設計事務所に頼むぞ」、といったらそれも出来ないので勘弁してくれ、といわれた。そこで、当時可能な限りの要求を出した。
1.床は、耐荷重を大きくした。1uあたり通常の3,4倍の強度にしてもらった。建設中の床下を見ると、基礎用のコンクリート脚が多少多い程度のものだった。
2.ミサワホームで持っている防音、遮音のノウハウを導入して欲しい、と要求。
実際に行われたのは、
1.遮音シートの張り込み。パネルと内装材の間に、ビニール系の遮音シ−トが張られた。これは気密性をあげるシート。遮音効果は???
2.防振ゴム これは、「防音」をミサワが勘違いして防振ゴムを床面にはりこんだもの。確かに、床は単なるフローリングのこつこつ音よりは、響きが小さかった。しかし、これが後々問題になる。床面全体に防振ゴムが張られた結果、低域の特徴がゴム臭くなってしまった。ある周波数で、低域が強調されてしまうのだ。これは出来てからしか判らないことだった。
3.電源線は5.5スケ以上のキャプタイヤケーブルか、Fケーブルで張って欲しい。
これは、「こんなに太い電線を使うのは大電力を使う工場しかない。」と、電設屋のおやぢに言われ、却下されそうになった。すかさず「じゃ可能な限りの太さにしてくれ。」といったら、3.5スケのFケーブル配線となった。
4.専用分電盤
オーディオ専用に分電盤を作ってくれ、といったらこれもはじめは却下された。電柱から専用に引っ張ってくるのは出来ないといわれた。でも、メインの分電盤からオーディルーム専用のブレーカーのボックスを設置するのは可能だ、というので、そうしてもらった。
アナログ系のブレーカーと、デジタル系のブレーカー2系統。将来のために「200Vも取れるようにあけといてやるから」と、200V用の場所も作ってもらった。
5.内装壁材は、響きを良くしたいために可能な限りの厚さのスプルース木製内装材を選択。壁紙は却下した。さらに、コストとの兼ね合いで、音壁などのメーカー製防音材を使用できなかったので、石膏ボードを二重張りにした。石膏ボードニ重張りによる内部損失をねらったのだ。
6.屋根裏には、吸音材の充填を依頼した。
天井裏をのぞく機会がないので確認してない。(2018年ダウンライトの開口部から天井裏を覗いてみたら、グラスウールが充填されているはずの天井裏は、なんと、スカスカだった。手抜き工事をされていた!)
7.照明
ルミコンなど調光装置はノイズの元だというので採用せず。蛍光管もノイズの元なので不採用。クリプトン球など白熱灯を設置。照明器具ののコーディネートは、ミサワのコーディネーターに依頼。当時まだ珍しかったホームシアター風にセッティングしてもらった。
8.天井高は可能な限り高くとる。
片流れの屋根なのでスクリーンに向かって右角の天井が、屋根面に沿って下がっている。まあ、定在波防止に少し役に立つか?
9.平行面のない5角形の断面形の部屋にしたい。(長岡鉄男の箱舟をイメージ)
これは設計がひどく難しくなるので出来ないといわれ、却下された。
10.防音換気扇 ナショナル 結構高かったが効果はいまいち。
おまけに施工上のミスがあり、防音材のグラスウールが、開口部に露出しており、換気扇を回すとグラスウールの粉塵が室内に吹き込むという手抜き工事も発覚した。
11.10センチ間隔の2重サッシ
こちらも採光条件で、面積が大きいものにしたためか、効果がいまいち。
12.シアター使用が前提だったので、片側の壁には窓を設置しない。
これは、通気の面で大失敗。十分な間隔をあけた2重サッシで対応すれば大丈夫だったのに、失敗。
13.防音ドア
カスタムメイドで、防音ドアを作るのは至難の業であると実感。
結構音もれする。まあ家の中なので勘弁してもらおう。ドアと、ドア枠の隙間が問題なのだ。ゆがみや、たわみで隙間がかなりあるようだ。たてつけ当時は、ドアを閉め暗くすると、隣の部屋の光が漏れてくるのが見えたほどだ。これで防音とはいえない。数回の改修の末、やや実用レベルの防音ドアとなった。
これらすべてを、オヤヂがミサワホームに要求、ある部分は採用、あるものは実現不能であった。ミサワホームでの音楽ルームのノウハウが無かったのは痛い。
結局、壁は、通常のミサワホームのパネル材が基本。外側からモルタル吹きつけ、10センチパネル材、遮音シート、石膏ボード10ミリの二枚重ね、7ミリ厚木製内装材。という壁。床には、パネル材の上に防振ゴムがあり遮音シート、フローリング材という構成になった。
通常のミサワホームの作りからはかなり強力にはなっているが、遮音効果は期待以上ではなかった。(それでもやらないよりは良かったに違いないが)
特に、防音換気扇、防音2重サッシは期待はずれだった。ここから盛大に音漏れがする。
しかし、設置後修正が困難なので、あきらめた。2重サッシの外側に防音シャッターを設置しようかと思ったが見積もりを取ると30万円といわれた。30万円あれば、床のコンクリ−ト流しこみの工事が出来てしまうのだった。