PA-7
○ 1986年発売 38万円
重量 27kg
定格出力 200W × 2 8オーム 0.1 % THD 20‐20khz
330W × 2 4オーム 同上
ダンピングファクター 60以上 20 ‐ 20khz
F特 7‐150Khz 0、‐3db
SN比 120db
THD 0.1%
セパレーション 100hz 110db
1khz 100db
10khz 80db
消費電力 最大800w
スレッショルドのネルソンパスを招聘し(スレッショルドの製品に酷似)開発した、日本の製品らしくない一品。
フロントパネルにメーターがない。これは画期的。
トータルのNFBがない。
電流供給能力がけた違い。18A連続。50Aピーク。こんなアンプは国産になかった。
しかし、トータルのNFBを廃し、出力段にコイルをもうけなかったので、発振の危険性をはらんだアンプでもあった。
このアンプをつけると、家中の電灯が一瞬暗くなるくらい、突入電流はすごいものがある。
パワートランジスタには、LAPTを使用。
だから、見かけに似ず繊細で、柔らかな音がするのだな、と最近わかった。
したがってPA7はブリッジ接続で真価を発揮する。多少軽めの音質も、ブリッジ接続で底力が出てくる。
PA-70 は、海外向けのPA7とは異なっていた。電解コンデンサー、電源部−極受けプレート、パワートランジスタの配列など、さまざまな点で海外仕様と、国内仕様とで作りが異なっていた。当然音も違い、国内向けの方が音に切れがあった。海外向けにはクリップLED表示がつくなど国内向けにはない回路が追加になっていた。(というより、国内向けにはその部分は使用していない)