2021年12月16日(木)
続き その3

つづき、その3 

鳴らないなら、鳴らす方法を探すのは、当然だと思っている。

が、この当然が、固定化してくると、上手く行かない。
当初のコンセプトは、貫く。
つまり、リーズナブルに鳴らす。
なんとなく貧乏臭いが、貧乏なので、清々しく拘る。

鳴らす方法は一番手取り早いのはパワーの有るアンプで鳴らす事だ。
ここでの、パワーとは、単なるハイワッテージのアンプでは無い。
ハイゲインのアンプである。

真っ先に目を付けたのは、PA用のアンプである。
え??PA用?邪道じゃないのか?S/Nが良く無いのでは?
或いはパワーは、あるけど音は大味なんじゃ無いのか?
そう思う諸兄もおられるだろう。
当然自分もそう思っていた。

当初は、もう一台同じアンプを探して、バイアンプ化するか、さらには、同一メーカーのパワーアンプを使用するか悩んでいた。
そうすれば、見栄えも良いし使いやすい。
しかし、まだ、中古は探せば有るとは言え結構お高い。
更にゲインが低くは無いが、鳴らない気がする。
いや、ブリッジ接続にしてやれば鳴らない事も無いだろう。最大4台パワーアンプを繋げてバイアンプ、バイワイヤー化できる。
しかしそんなスペースが無い。

そこで費用対効果を狙ってPA用にしてみた。
現行品の中古品。
ラックマウント出来るように設計されているため、スペースファクターは、問題無い。
今まで、散々扱って来たモデルである。
レベルを調整出来るように、アッテネーターが付いていて、使いやすい。
もし、駄目だったとしても、別用途で使い回せる。

そんなこんなで、繋げてみる。

PA用は、基本的にバランス入力か、フォーン入力しかない。
今回は、フォーン入力アダプターを使い接続。
そしていよいよ音出し!
うわっ!出た!見違えるようだ。
鳴らない低域は、バンバンでる。

なんじゃこのスピーカー!良くなるじゃ無いか!?

もちろん詰まった感じは無い。
あまりのハイゲインに、アッテネーターを半分近く絞った。
これで、ボリュームが調整しやすくなった。
狭い空間に無理矢理感満載の設置は、如何なものか?と言うきらいが有ったが、何とかなる。

予想以上であった。
気にしていたS/Nは、悪くない。レンジも特に狭く無い何処か、伸び伸び鳴ってる。
ツイーターのデッドニングも効いている。
問題が有るとすれば、見た目であろう。
明らかに邪道な組み合わせだが、そんな事は、どうでも良くなるほどだ。

もう一つある意味最大の問題として考えられるのは、この組み合わせで、売ってはいけない。
そう、全く儲からないからだ。仕事としての引き出しにしないと、仕事にならない。笑

きっと知ってる人は、知ってるんだろうな。
でも、店でやらないのは、そう言う事だと思う。
この辺りが、業界の暗黙の掟だろう。

オーディオの仙人みたいな人しか、辿れ無い道でも有る。
誰にも、教えたく無い気もするし、教えても、馬鹿にされる気もする。
まあ、あくまで自己満足の自己責任ですので。悪しからず。

最後に自己弁護すると、かかった費用は、\18000以下。

費用対効果は、抜群である。

正にプアオーディオ万歳である。

2021年12月11日(土)
801 続き

このスピーカーと、対峙するのもかなり久々である。

正直B&Wのスピーカーの音は、自分は好まない。
好まないだけで、音が悪い訳では無い。
コツと言うか、技と言うか、力技だけでは鳴らないスピーカーだと認識している。
特に801は、そうだったような記憶がある。
自分の趣味趣向は、置いておいて取り敢えず音を出そう。

うーむ!である。

鳴らない。これは難物である。
はっきり言ってアンプが力負けしてる。
低音のダンピングも効かない上に高音も伸びない。
詰まった音である。
確かにかなりの年月鳴らさなかったスピーカーではあるが、酷すぎる。

さて、どうするか?

と言うより、対策案は、既にやる前から考察していた。
仕方がないな。やるしか無いか?

このスピーカーは、大概にしてウーハーが重い。
口径は、30センチだが、エッヂがラバーエッヂで、硬い。
押し出す力と、止める力が必要だ。
つまりアンプにそれなりの力量が必要になる。
前オーナーは、プリメインアンプで鳴らしていたのだが、それは当時A社の最高クラスのプリメインアンプだった。
現在使用しているアンプの約3倍の価格だ。
しかし単にアンプを交換する訳では無い。
幸いにして、現用のアンプにはプリアウト端子が付いている。
パワーアンプを追加して見ようと考えた。
そのアンプとは、いかなるものか?

つづく。

2021年12月9日(木)
SP

11月に入ってから、劇的に忙しくなり、休みもほどほどの日々を過ごしていたら、もう12月も半ばを迎えようとしている。
10月の、暇さは、なんだったのか?

まあ、、10月は、事務所の開所もあって、挨拶まわりや雑用が思いの外あったり、更に来所者など、嬉しい事も多かったのだが、売り上げとしては、芳しく無かった。
まあ、予想していた事なので驚きも無い。

さて、そんな中で、たまたま有るスピーカーが手に入った。
そのスピーカーは、B&W マトリックス801s2である。
久々に見た気がする。
B&Wの名を世界に知らしめたきっかけとなったスピーカーである。
マトリックス、ノーチラス、ダイヤモンドとシリーズを重ね、現在はダイヤモンドs4つまり4代目がお披露目されたばかりである。
そんなスピーカーのご先祖様である。

カラーは、ブラックアッシュ。真っ黒な当時は、オーソドックスな色である。
とうぜんかなりの経年劣化というか、年季が入っている。 
年式は、85~88年辺りであろうか?
サランネットは、日焼けして色が抜けかけている。
ツイーターのネットは、変形と錆が浮いていた。
幸いにして、ユニットは生きている。
そこで、サランネットは塗装?することにした。(布なので、正しくは染色というのだろうけど。)
水性スプレーの黒のカラーで、塗装。
少し、日焼けしていたエンクロージャーも水性半ツヤカラーで、タッチアップ。
これで色がかなり馴染んで目立たない。

ツイーターのネットは、スコーカーごと本体から外さないと取り付け出来ない為バラシた。ついでに、スコーカーの内部をびりつき防止にデッドニング。
今からすればコンパクトなスピーカーだが、それなりに重量がある方なので、スピーカーには、キャスターが付いている。
スパイクも付属しているが、このまま使う事にする。
事務所に置けるスピーカーとしては、限界に近いサイズ(約6畳相当のスペース)
取り敢えず、繋いで音出しする事にした。

2021年10月31日(日)
お楽しみは続く

前回からの続き。

取り敢えず手持ち機材を選択する。
アンプは、複数あるので、比較的新しいモデルを選んだ。
CDプレーヤーは、直前で故障したので、D社製のエントリーモデルを急遽入手。
これは、前述の通り。
しかし、早くも、挫折。

勿論音は、出る。

チューニングの甲斐あって、元気に鳴る。
が、どうしても何かが、ずっと引っかかってくる。
それを突き止めるまでにまた、時間が、掛かる。
原因は、弱音時の奥行きが足りない事。

アンプのキャラクターなのは、分かるが、それでは面白く無い。
が、この際余計なこだわりは、捨てる事に。
別なアンプがあるじゃない。
確かに、少し高いけど、古いからいいかと、軌道修正した。

サクサクと繋ぎ変えた。

同じメーカーの上位機である。確かに定価は、少し高いが中級機である。
現用機より、10年弱古いし、勿論デザインも一昔前である。
出力は、若干パワーダウンする代物だ。
現用機も、中級機なのだが、キャラクターか全く異なる。
それは仕方ない。

さて、音を出すと。

残念と言うか、はっきり言って全て解決である。
負けた。
自分に敗北した。

自分の能力も、大した事が無いな。

機械の相性が、すこぶる良好である。
正にオーディオの沼にハマってしまった。

修行のし直しである。

2021年10月22日(金)
お楽しみ

オーディオは、ある意味孤独な趣味である。

どんなに良い音が出ても、納得出来ない。
更に更にを続けてしまう。
まあ、道楽とはそんなものなのだ。
その道を楽しむと書いて、道楽だ。
しかし、苦しみも多大である。

金銭的な問題、スペースを含む環境の問題。とかく音は、他人にとっては、どんなに良い音と思ったとしても、雑音にしか過ぎない。
そして、やっかいなのは、他人の存在。
他人と言っても、赤の他人ではなくて、同好の他人である。

同じ趣味を嗜む愛好家は、とかくマウントをとりたがるのだ。
あいつの音は、どうだ?こいつの音は、こうだ。
長い間、仕事としてのオーディオをやってきて、散々に聞いた話しである。
自分の楽しみとしてだけでは、居られないのが、この趣味なのだろうか?
しかしながら、自分にも無いとは言え無い。

ただ、最近は少し違う。

業態を変更したおかげで、見方が変わって来たからだ。
その中にどっぷり浸かっていると、分からない世界が有るものだ。
今時は、CDや、レコードで音楽を聴くのは、オーディオマニアだけで、今時は、全てスマホと、イヤホンで事足りてしまう。
オールドルーキーが多いのも、この業界ならでは。
その為か、エントリーモデルと言われるモデルには、見向きもされない。
安物扱いなのだ。

安物=初心者。の扱いである。

いや待て、最近のエントリーモデルを聴かずにバカに出来るのか?
いや、それでも良い音を出す事が出来るのが、マニアでは無いのか?
やたら、高い機械を並べても、良い音が出ないのは、マニアならば経験がある筈。
ならばやって見よう!

と言う訳で、事務所用のシステムを組んでみた訳である。

次回に続く。

画像は参考です。本文とは関係ありません。
カラオケも楽しいぞ!
2021年10月14日(木)
あれ

前回からの続き以下本文。

アレとは何か?

アーシングである。
スピーカー、アンプ、プレーヤーにアーシングをするのである。
アーシングと言っても、地面にアースを取る訳では無い。

勿論それも可能だが、費用が莫大な上、落雷時に危険が伴うため、仮想アースで賄う。
この類のアクセサリーは、販売されているが、自作することにした。
ホームセンターから、瓶詰め用の広口瓶を買い(1個100円前後)、更には銅板を使用。
銅板にスピーカーケーブルをハンダ付けして、瓶に入れ更に備長炭を入れる。
備長炭は、伝導率が高くアース地としては優秀。(普通の炭より、遥かに伝導率が高い。他には、竹炭も良い。)備長炭の入手は、中々困難で、整形されたオガ備長炭だと、瓶に入らない上伝導率が不明。結局ネットで購入した。
スピーカーケーブルは、末端をワイラグ、または、RCA端子を取り付ける。
(RCA端子には、マイナス側のみに接地する。)
スピーカーのマイナス側に繋ぐ。
アンプとプレーヤーは、先ずアースリンクとして、プレーヤーのボディーから、アンプの空き端子へ、更に空き端子から、仮想アースへ落とす。
つまり電位を統一化させた上で、アースを取るという寸法だ。
ここで大切なのは、スピーカー、アンプ(今回は、プレーヤーとアンプは、まとめてアースを取った)は、各々アースを取る事。

容量の問題もあるし、更には、複数を繋ぐと電位の低い側に電気が流れ込んでくる為悪影響が出る場合も有るからだ。

さて、肝心の音は?というと、コレが「来た来た!コレだよコレ!」

弱音量、ボリューム位置にして、8時程度で、確実に定位感が増し、曇りが取れている。
効果自体は、分かっていたが、何度やっても楽しい。

オーディオの醍醐味である。

そこで気を良くして、では無いが、かねてからやって見たかった場所にも、アースを取る事にした。
それは、プロジェクターである。

使用しているプロジェクターは、2世代前のフルHDモデルである。
しかし、80インチサイズで見ている分には、コレと言って不満も無かった。4Kモデルも所有しているが、あくまでローコストプランの実現が目的であるため、使用しなかった。
4Kモデルと比較したら、もちろん違うが、それは当然だと思っていたので、この際どんな効果が出るか試したかった。
幸いにして、入力端子が豊富な機種で、コンポーネント端子も有るため接続は簡単。
早速繋いで画像をチェック!

「アレ?おぉっ!」

明らかにコントラストが向上し、奥行き感が向上している。
4Kモデルに比べて、画像が平面的だと思っていたのだが、解像度のせいだと思っていた。
しかし、曇りがはれて、奥行き感が出ている。
まさに音のソレを画像で見ている訳だ。

コレは素晴らしい!もっと早く気がついていれば!と思った程。
コレ程ハッキリわかると、清々しい。

もちろん、自室の4Kモデルにも、アースを取りました。

結果は、推して知るべし!である。


ガラス瓶


銅板


備長炭


リード線

を加工して仮想アースを自作

画像とこの説明文は参考です。
2021年10月13日(水)
お楽しみ

かねてから計画していた、事務所がようやく目鼻が付き着工に至った。

とは言え、土間さえ出来てしまえは、プレハブなので、ブロック置いて乗せるだけ、流石はプレハブ工事屋さんは、サクサク設置して去って行った。
翌日電気屋さんが来て電気工事と、床のカーペット工事さらにお世話になってる、外注さんがエアコン工事を段取り良くこなしてくれた。
同時進行で、アンテナ工事を自分が行う。
地デジ、BS4K、更にはFMと3つのアンテナを電気引き込みポールに取り付け。
何も無い空間は、ガランとして、広く感じるが、物が入ると狭い。
あくまで、事務所のテイだが単にテーブルと、イスだけでは味気なくなるので、音と、映像は導入した。
とは言え、資金的に厳しいので、手持ちの機材や中古品を使う事に。
しかしながら、パフォーマンスを最大に発揮したい。

持てる材料と、技術をフル活用する事にした。

スピーカーは、JMラボ(現フォーカル)のコーラス715、アンプは、マランツPM8003、FMチューナーは、SONY S222ESA(懐かしい)、 CDプレーヤーは、パイオニアのDV-S10Aを代用( CDの音としては十分に使える)としたが、オープン前日に息絶えた!!
音が気に入っていたが、流石に修理不能で、諦めた。取り急ぎDENONのDCD755REを入手。

ほぼエントリークラスで、セットアップ。

取り敢えずは、普通に音を出してみた。
ダメだ。コレはダメだ。
確かに音は出るが中抜けしていて、圧が足りない。
エントリークラスだからしょうがない訳では無い。
もっともっと詰められる筈だ。
プレハブ特有の反射音を先ずはデッドニング。
壁、天井と、吸音材を貼っていく。
やりすぎると、音が死ぬ為ポイントをさがしながら位置を決めていく。
フラッターエコーが出なくなるぐらいで良い。
低音域の鈍さは、スピーカーにスパイクを付けて、コンクリート板の自作ボードに直刺しして解消。
アンプからスピーカーのワイヤリングをバイワイヤーに変更。ラインケーブルを変更する。
みるみる音が変化する。

ただ、もう一つ足りない。

音量を上げないと、定位感が薄い。バイワイヤリングの悪い部分が露呈されている。
何か、方法がある筈だ、考えろ?

そうだ!アレを試そう!

その効果は、絶大だった。

次回に続く。


画像は参考です。
2021年9月27日(月)
シルバーウイーク その2

前回の続き。

SL牽引の列車に乗るのは、初めてである。

古くは、川俣線が存在していた(昭和47年まで)時代に、イベント運行で、SLが走ったのを幼少時に(2-3歳)母親の実家から、叔母に抱かれで見たのが、最初の微かな記憶であり、その後数十年を経て、各地のイベント運行を見に行っているのみであった。

当然乗車券は高倍率で入手できない代物であり、走るのを眺めているのが席の山であった。
ライトな鉄道ファンなので、乗り鉄、撮り鉄、録り(音声)鉄、模型鉄を少し嗜むていど?
で、やっと乗車である。

専用の客車には、なかなかオツなしつらえが施してあり、現代風にアレンジ(エアコンがあったり、照明器具が強化されていたり)されているが、レトロな雰囲気でまとめて有る。
基本的に、全て指定席であり、乗車券の他にグリーン券か、指定席券が必要。
しかしながら、530円の指定席券とは安い!

グリーン車一両と、展望車、オコジョルームという、企画車両各一両。
売店付きの普通車両をふくむ全7両で構成されている、結構豪華な車両である。
当然トイレも完品されていて、当たり前だが、昔ながらの自由落下式ではない。
座席番号を確認しながら、車両やや後方の座席の進行方向左側に着席。
妻は、窓側である。
なかなか良い感じだ。

SL独特の汽笛を鳴らして、出発である。

昔の蒸気機関車全盛時代は、何でも手動。
ドアの開閉から、窓も開くのが当然で、エアコンなどなかった。
蒸気機関車は当たり前だが、エネルギーは、蒸気機関である。
汽笛も蒸気、発電機も蒸気タービンで、常に白い湯気を出しながら発電機が回っている。
当然発電量には、限界がある為、エアコンなんか付いてないのが当たり前で、客車の中も暗かったのが、当時である。

運行担当の、運転士、機関士、機関助士の三名が狭い運転席のキャビン内で、安全運行をしている。

走行は、変なショックもなく、ゆっくりと動き出した。
しかし、力強く加速していく。
思った以上に速い!
ばんえつ物語号は、平坦路とはいえ、平均5-60km/hで走行するそうで、中々の走行感が楽しめる。

流石にフルパワーで、100キロとは行かないが、7両も牽引して、このスピードは圧巻である。
沿線各地には、好天にめぐまれ、山や、田畑が見渡せ会津盆地が一望でき、更にカメラマンたちがかなりの数並んでいた。
駅の近くや、見通しの良い場所では、列車に手を振ってくれる人たちが沢山居る事にも驚いた。
それも年に数回走るイベント列車ではなく、半年ほど週末祝祭日に定期運転してるにも関わらずだ。
そして、皆んな笑顔で手を振っている。この事から、沿線ではすっかり市民権を得ているのが解る。

蒸気機関車は、燃料と、水の補給が不可欠だ。
110k mを超える長距離運行のため、給炭給水が必要で、下りでは、二箇所で少しの間停車して補給をする。
昔ながらの落下式給炭給水塔は無いので、水は、ポンプで汲み上げていた。

黒光りする機関車を写真に収めるべく、停車駅中に乗客達が機関車に集まってくる。
通称磐越西線の会津若松から、新潟の区間は阿賀川(新潟県に入ると阿賀野川)の脇を走る事から、川線とよばれる。
対して会津若松から、郡山方面は、上り勾配のきつく、かつてはスイッチバックを使用した、山線と呼ばれる。
川線は、阿賀川の流れを時折眺めながら、今時期は、夕暮れをバックに走る。
しかも丁度良い感じに月が、山から出て来た。

時折鳴らす汽笛が、レトロな車内照明とあいまって、まるで昔にタイムスリップしたかのようだ。
今回は、会津若松から、終点の新津を経由して新潟行き。
そして1時間も滞在せず、新潟から、会津若松行きの最終列車に乗って帰ると言う、単に鉄道に乗る為だけの旅だった。

帰りの列車は、新型ハイブリッド気動車。
かつてのキハ120型から置き換えられた、ディーゼルエンジンで発電し、モーターを回す、日産のeパワー見たいなもの。

滑らかな加速と、90k m/h前後で、快走する各駅停車ながら、帰りの方が時間は短い。
若松駅に着くのは、23時過ぎ。

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誰も居ない駅前から、車で帰った。
なんとも楽しい旅だった。

2021年9月24日(金)
シルバーウイーク

台風が去った秋晴れのシルバーウィーク。

絶好の行楽日和を逃すまいと、コロナ禍の落ち着きを待ったかの様な人々の外出である。
車は、元より、バイクの多い事。
本来ならは、自分もバイクで出かけたい。
残念ながら、首ヘルニアを患い、神経が圧迫されて神経痛がまだ完治せず、ツーリングの誘いを断る始末。

しかし、出かけたい虫が収まらず、コロナワクチンも接種してる事もあり、マスク、消毒液持参で行楽へ。
向かう先は、会津若松。
二年ぶりの乗り鉄である。
兼ねてより、乗りたかったSLに乗車。
奮発して、グリーン車をと思ったら完売。
通常の指定席を購入し、いざホームへ。

会津若松駅は、磐越西線がスイッチバックの様になっていて、蒸気機関車もバックでホームに入線して来る。
柔らかくも力強い汽笛の音と、なんとも言えない石炭の煙が、ホームに流れてくる。
ホームには、カメラを携えた乗客が多数いる。流石にもう、我慢出来ないのだろうな。(人の事は、言えないが。)

ゆっくりと、客車が停止位置にとまる。
慣れているとは言え、運転士、機関士はなかなかの腕前。

牽引機は、C 57 180 
動態保存で本線稼働車は、日本に山口号の1号機と二両しかない。

貴婦人と呼ばれる流麗なフォルム。
細身のボイラーで、軸荷重を減らし路盤の弱い亜幹線用高速優等列車(今は無き急行や、特急等)を牽引する為に製造された旅客用機関車で、1750ミリの大動輪を片側三個配列したC 57型は、国鉄最後の営業運転をした型式だそうだ。

180号機は新津の小学校に静態保存されたものを復元、1999年に車籍復活し、幾度かの修理を繰り返して、現役機として活躍している。

全国には、各JR、私鉄含めて結構な機関車が現役として、観光イベント列車として運行している。

(近くでは、かつて川俣町に静態保存されていたC 12 66が、真岡鐵道でSL川俣号として現役だ。)

磐越西線を走る「磐越ものがたり号」は、国内でも、屈指の長距離区間(多分一番長い距離112キロ)を運行し、更に高速列車(もちろんSLとしてだが)
で有名。

細身のボイラーとは思えない高出力で、最大1290ps、定格出力1040psを絞りだし、最高運転速度100Km/hの快速機関車だった。

もちろん現役とは言え、高負荷運転は貴重な現役機関車にはさせないように、余裕を持ったダイヤと運行速度に調整されている。それでも、20年以上にわたり、およそ半年間土日祝祭日走り続けているのだから、恐れ入りますが。

2021年7月26日(月)
金華山クジラツアー その2

続き

昨年は、走りそびれたコバルトラインを走行、晴れたそらに牡鹿の島々を望む。
何でも金華山は、東北三大霊場で、恐山、湯殿山に並ぶ所で、三年連続で参拝すりと、一生お金に困らないとか?
なんともバブリーな島であろうか?笑
無事帰れました。
心地よい疲労感。
ぐっすり眠れました。
又来年も行かねば?笑。

2021年7月25日(日)
金華山クジラツアー

散々開催前から、ゴタゴタが続く東京オリンピックが開催された。
結構メダルラッシュである。
アスリートに罪は無い。
ただ、アスリートに対して期待が高い分、変なバッシングも目立つ。
勝手なものだ。
今回の五輪で、色々日本のダメダメ感が露呈された。
アスリートファーストではなく、お金と利権ファーストな事は、近年の五輪でもとりただされていたが、ここまで露呈すると、シラケてしまう。
残念な有り様だ。
日本は、外圧に弱く、中からの改善は不可能なのか?と本気で思う。
でもこれが現実なのだ。

愚痴が長くなってしまいましたが、先日ツーリングに行った。

密を避けられると言う点からか、近年バイク人気が盛り返している。
しかし、中古バイクが高い!異常値である。
ここ10年来から、またバイクに乗り出しているが、中々中年オヤジライダーには辛い季節が夏である。
昔とは比べ物にならない程、ライディング・ギアは進化し、快適性は増している。
でも、夏は暑い。いや、熱い!
大排気量のバイクの排熱は半端なく、路面温度の上昇に伴い、灼熱地獄である。
信号で停車しようものなら、容赦ない電動ファンの熱風と、排熱地獄。
火傷しそうである。
良く壊れないものだと感心してしまう。
と言う事で、今回は、出来るだけ止まらないルートを選んだ。

そうです、高速道路です。
とはいえ、ただ高速にのるのもつまらないので、ルートを考察。

行き先は、牡鹿半島。

政府が適当な理由を付けて作った高規格道路を使い、さらに復興道路として建設された、県道38号線を使うことにした。
この県道38号線だが、福島県相馬市から、宮城県亘理まで繋がっている。
元は、もう少し海岸側日本あった道路だが、津波で被害を受けた常磐線の一部を道路として嵩上げし、新道とした道で有り、高速道路では無いが信号が無く、20キロほど全く止まらないていい。

更に、宮城県から、宮城県道10号線2繋がっていて、これもまた走りやすい。スピード注意である。
伊達桑折インターから、相馬インター経由で常磐道、宮城県東部道路、三陸自動車道と全線高速で繋がっているので、それでも良いのだが、航続距離的に不安のある車両が有る為、途中で給油できるこのルートを使った。
そして、宮城県東部道路岩沼インターから有料高速にのる。

常磐道も東部道路もだが、サービスエリアと、ガソリンスタンドが少ない。
今回のルートではガソリンスタンドが一つも無い。
有料高速道路なのだが、非常に不便。
夜間とかは、クルマでも困る。
なんとかして欲しい。

岩沼から、奥松島成瀬インター迄が有料で、そこから先は、完全に無料高速である。
したがって、高速料金が安く済む。
素晴らしい!!
石巻河南インターで降りて、一路牡鹿半島へ。
三陸最南端の牡鹿半島には、鹿が生息していて、道端にも居たりする。
目的地の牡鹿ホエールパークまでは、道のり30キロ強を要する。
牡鹿半島の先端近くである。

晴れ渡る空、ベタ凪の海、絶景である。
タイトコーナーの続くワインディングを抜け牡鹿ホエールパーク到着。
クジラ刺身定食を頂きしばしまったり休憩。
途中で、絶景の展望台に停車。

金華山を望む。

3.11で金華山も被害を受けたそうだが、復興している。
島の人口は、5人で、全て金華山神社の人だそうだ。

2021年7月5日(月)
残念なオンキヨー

オンキョーが経営危機になり、上場廃止が現実となった。
残念である。

こういった事が起こると、何処からか、経営学者とか、ライターがこれ見よがしに何かを書き立てる。
それは、ライターの仕事たから、別にいい。
でも、ライターはユーザーだったり、オーディオファンだったリハしない事がほとんどだ。
読んでみるとを良くわかる。文章は流石プロだが、はっきり言って熱量が足りない。
ファンじゃないから当然だろう。

そう言うモノに対して、ネット上ではコメントが寄せられる。
コメントを読むと、現役のオーディオファンか、元ファンか、冷やかしかすぐにわかる。
大抵元ファンは、情報が古すぎる。
30年前で止まってる。
つまり浦島太郎なのだ。
更には、ケーブルを変えるだけで音が変わるなんて愚の骨頂だの。
まあ、わからんではない。

オーディオファンもコアな層にしか分からない分野とも言える。
これは、分かる人にしか分からない分野と言って良い。
例えれば、クルマのタイヤを変えても分からない人には分からないのと、同じ様なものだからだ。
最近のトレンドは、ワイヤレススピーカーで、アンプ内蔵の物が海外メーカーでは数多く出回っていて、国内では出遅れている。
理由は、オーディオ販売店が販売を拒んでいる為、国内メーカーも製造に積極的では無いのが、日本のオーディオがガラパゴス化している要因になっているともある。

これには、異議を唱えたい。

ガラパゴス化と言うのはなんだか遅れている様な印象を受けるし、読む側にそう捉えられるだろう。
最新型が最良かと言うと、違う気がする。オーディオは音を楽しむ機械で、それは、音楽そのものだったり音質だったりする。音楽そのものを楽しむ人達は、どんな物から音が出ようが、関係ない。
でも、オーディオマニアは違う。
音楽そのものは、当然として音質を楽しみ、かつオーディオコンポーネントを楽しむ人達だからだ。
コンパクトなパワードスピーカーは、便利ではあれ、圧力的な面で押す音は出ない。物理的な能力が不足しているからだ。

極論すると、音楽を楽しむのに、スピーカーは不用とも言える。
スマホで、ストリーミングサービスを使い、ワイヤレスイヤホンを使えば音楽が聴けるからだ。
アコースティック楽器が、ずっと変わらない様に、スピーカーの型式も昔から変わらない。(基本的には)スピーカーの原理は初めから完成していて、それを少しずつ研鑽してきたのだ。
其れにはアンプが不可欠であり、アンプも又少しずつ進化して来たのだ。

変わったのは、時代によって生活様式であり、人間のパーソナルスペースが昔に比べて小さくなったと言う事と、昔の様な熱量が無くなった事と感じる。
ドデカいスピーカーを置くスペースが無くなり、もちろんデカイ音を出す事も憚られる世の中で、オーディオが売れないのはごく当然の流れでは無いのか?

そして、そう言うモノに憧れを抱かなくなった事だ。

オンキョーと言うメーカーは、そう言うファン層の真ん中にいたメーカーだ。
本来なら、一番需要を握って居るはずのメーカーだったはずだ。
それは、残念でならない。
もう一つは、現代のメーカーに言える事だが、遊びが足りなく感じる。
既製品の概念の完成度が高すぎて、余計なことが出来にくい。少しだけ、遊びの余白をつくってくれないだろうか?
ガッチガチのハイエンドユーザーならいざ知らず、ミドル層は不満を覚えてはいないだろうか?
何をしても変わらないのは面白くない。
この辺にオーディオ業界の突破口がある様な気がする。

l
2021年6月19日(土)
ものづくりと憂鬱な日々

先日、本(書籍)からは、音が出ない。と書いたのだが、先日全く同じ事をお客様から言われた。

想像しか出来ないものは、あくまで想像であり、どれほど現実から乖離しているかは不明である。

全くである。
結構な時間をオーディオ業界に浸かっていたため、いやでも音との対峙はして来た。
大体に予想がつき、たまに予想が外れると、それはそれで楽しくもあった。
5年いや、10年に一度ぐらいのインターバルで音の変革に出会う事がある。
国内外の最新オーディオの変遷、サウンドデザインの変革に如実に出会う事がたまにあり、ゆっくりだが、確実に変化している事を体感する事が出来た。

しかし、最近はかなり鈍化している気がする。いや、しているのだろう。
なんだか行き詰まりを感じる。
既にオーディオは、流行のメインストリームからは外れて、愛好家の物になった。

良い物を作っても、売れない時代になって久しい。
目の肥えたユーザーは、多少の事には、財布の紐は緩めない。そこに来て恐慌とも言えるコロナ不況である。
マイナスのスパイラルは勢いを増し、普段ならいつも以上に盛り上がるはずの自国開催のオリンピックも、シラケムードである。

しかしながら、どうにかして良い音を作りたい熱いユーザーは、どこかを掻い潜りながらもがいてる。
メーカーにも、もう少し踏ん張って欲しい。
そして見方を少しだけ変えて欲しい。
今、皆んな何をしたいのか、考えて欲しい。
物を作っている国内の全ての企業と人々に感謝したい。
製造業出身の自分としては、物を作り出せる人達こそ、国の根幹だと。
貴方方こそが、本当のエリートだと思っている。

2000年5月29日没の長岡鉄男氏

74歳という若さで亡くなってしまった。
彼がダイナミックテストを連載していたFMfanは2年後に休刊(廃刊)になってしまった。

自作は当たり前。スピーカー、アナログプレーヤー(キャビネット)、ラックから、果ては、オーディオ専用建物(方舟)まで作ってしまった傑人。

オーディオコンポーネントもメーカーが嫌がる手を入れること(改造)しばしば。

歯に衣着せぬ評論で日本のAV界を牽引した。

(本文とは、全く関係がありません。)
2021年6月6日(日)
ラジオ的YOUTUBEの楽しみ方

鬱陶しい季節になりつつあるが、中々雨が降って来ない。
事務所の計画も、中々遅々として進まない。
なんとも、鬱である。

コロナ禍も出口が中々見えてこず、ワクチン頼りの様相なのだろうか?
そんな中、久々にオーディオ雑誌を見た。
これがまた、全くワクワクしない。
面白くない。身も蓋も無い話しだが、それも当然である。

雑誌からは、音が出てこないからだ。

当たりまえだが、感じることが出来ないとは、これ程つまらない事なんだと痛感する。
それなら!と、少しでも五感に訴えてられればと、YouTubeのオーディオチャンネルを探して観てみた。
有名店の店員さんや、メーカーの方達が、試聴会の様なやり方で品物を紹介している。
流石にトークが上手い!

が、だ。
何かが足りない。
YouTubeとはいえ、コンプライアンスが有るので、余りに突っ込む内容は言えない。
コレだろうな?
あと、余り音を出さない。

聴きたいのは、音なんだが、音が出るまでが長い。
勿論構成上は仕方ないし、飛ばして見る事も出来る。
でも、仕方ないが、クドさや、熱量が伝わって来ない。

有るチャンネルでは、中々面白い企画をやっていたが、最終的に音が無くて終わるチャンネルだった。
パソコンや、スマホ、タブレットの類いでは、音の違い迄明確に判別は出来ないだろうからやらないのかな?とも思った。
YouTubeをちゃんとしたオーディオに繋いで聴く人がどれだけいるか?更に圧縮音源をどれだけ解凍できるか?も有るだろう。
小生も、取り敢えずは、それなりのハイクラスのシアターバーでいつも聴いているが、今度メイン機で聴いてみようと思う。

いつも深夜の視聴なので、そうしているが、真面目に聴き込んで何かしらそこから拾いたい。

2021年5月21日(金)
プレハブ事務所、設置可能に

暗礁に乗り上げていた、プレハブ事務所だが、2度目の現場確認により、設置可能となった。

樹木が邪魔になる他、クレーン車の位置問題がベテラン業者により可能に。
先ずはひと段落付いた。

あとは、此方の問題だが、何せ色々と物入りである。限られたスペースにいかに効率的にレイアウトするか?
頭が痛いが、楽しくもある。

後は、何をどう設置するかな?
アレもコレも欲しいしな?

最大の問題は、お金である。

画像は本文とは無関係です。
こういったアンプなども展示できるか!?
2021年5月19日(水)
お誘い?

最近、国内某ハイエンドメーカーの担当セールスから、電話が来た。
はて?
落ちぶれた私に、何用か?と思ったが、電話に出た。

「しばらくです。秋に新製品が出ますので、聴いてみませんか?」

電話の相手を間違えたのでは?と思ったがどうやら違うらしい。
相手は、超が付く高級メーカーである。?と思ったが、話しを聞くとこんな感じだ。
現在はコロナ禍でイベント自体やれない状態だ。
更に、扱い店が減り、商品を理解して扱ってくれる人が少ない。
また、やって欲しい!

イヤイヤ待て待て!現在、やっと事務所を計画している状態で、店舗を構える訳では無い。
確かに同じく、オーディオ業界には掴まっている身の上だが、恥を晒して仕事をしている有り様なのに、御社の様なハイエンドメーカーが、うちと付き合っていいのか?

いや、そんな事は、承知で連絡した次第。

話しを良く良く聞くと、真相はなかなか面白い。
都会の大店は、コロナ禍で大ダメージらしく、顧客との接点の強いところは、田舎のお店。
金に明かしたオーディオを売るのではなく、オーディオの楽しみを待ってやってる所の方が強い。
オーディオ本来の在り方を示せるやり方を模索したいと言う事だった。

なるほど?
以前から感じていた事を考えるメーカーが具体的に現れたと言う事か?
正直に嬉しい話しである。
今は、入り口が大変狭い、狭いだけでなく、ハードルが高い。
高い能力を持っている店員はいるには居るが、何処に居るのか分からない。
そして、そう言う人の居る店は大概敷居が高くて、入れない。
手引きしてくれる人が少なく、悩みの絶えない趣味のハードルを更に高くしている状態だ。
正直自分はそう感じていても、実際どうすることも出来ないでいた。

少しでも打開すべくの事務所開設である。
ど田舎の事務所で何が出来るか?取り敢えずは、可能な限りの音を出すから始めるつもりだった。
なんとも嬉しくなった話しである。

コロナ禍が落ち着いたら、試聴会やりますよ!!

2021年5月13日(木)
プアオーディオ

事務所の件がひと段落していないが、事務所用のオーディオについて、勝手に考察したい。

ハイエンドオーディオなど、置けるはずも、置く気も財力も無い。
しかしながら、何とかしたい。

ピュア・オーディオとは何ぞや?と言う思いで、プア・オーディオを構築する。笑
あらゆる手段と、ドーピングを使い、出来うる限りの音をだす。

しかも、プアにだ。

何となく、軽自動車のレーシングカーとか原付のレーサーを作るノリだ。
無駄を省ける限り省く。そして、可能な限りのチューニングを施す。
ありふれた物でセッティングを詰める。

プアマンズの真髄を試したい。

こんな遊びも有って良い。

オーディオファンは、いつの間にかそんな事を忘れてはいまいか?
オーディオファンは、高齢化していて、若者が寄り付かなくなって久しい。
楽しみのアプローチは、さまざま。

正直疲れるのだが、チャレンジしたい。

このシリーズを続けたいが、はて、事務所の行方次第!
何とかなって欲しい。
画像と本文は関係ありません。
2021年5月12日(水)
秘密基地=事務所開設の目論見

風薫る五月である。
兼ねてから、計画していた事務所が、暗礁に乗り上げた。
なんと、プレハブを運ぶ運搬用のトラックが入れないと、言われたのである。
コレは困った。
業者は、対応策を考えると言って帰ったが、先行き不安である。

画像はイメージです。本文とは関係ありません。
2021年3月21日(日)
事務所?
梅の花も咲き、春も、少しづつ近づいて来ている。
春には、自前の事務所を出そうと考えている。
とは言え、そんな立派なものでは無い。
小さなプレハブである。

今までは、自宅の一室を事務所にあてていたのだが、敷地の一画を整備して誰か来ても、大丈夫な様にとの考えである。
1人で使うには、十分である。
そんな事から、事務所で使える何か?を探して、有名な○-ド・オフを、ふらりと覗いた。
人も思ったより沢山いる。

買取希望の人、何かを探している人、手に取って見ている人。
オーディオも売っている。
そこに、女子高生らしき方がしげしげとオーディオを見ていた。
まあ、偶然だろう。と思い、そこら辺を眺めて流して、またスピーカーやら、プレーヤーやらをみていたら、そこにも、同じ子が真剣に商品を眺めているでは無いか?
本気で何かを探して居るらしい。

ここで、「何か、探しているのかい?おじさんが、教えてあげようか?」なんて言ってた日には、通報ものである。
リアル「変なおじさん」になってしまうな。と考えて、何も言わずに店を出た。
いまは、量販店では、本格的なオーディオは置いて無い。
まして説明出来る店員も居ない。

売れば良い的な、説明は出来るかもしれないがその人に合うまた、先々を見通して品物を勧める事が出来る店員は、この店にも居ないだろうな?
専門店もしかりである。
専門店の方が良く無いかも知れない。

本来はこう言う若い世代の人達に、オーディオを知らしめたい。そして楽しんで貰いたい。
たとえ中古といえど、学生の、それも女子高生には大金である。
変なものを掴んだら、台無しである。
店員さんも、もう少し勉強と言うか、情熱を持って売って欲しいな。
商品にしてるんだから。

場所は、違うが、昔のアキバの店には大抵詳しい店員さんが居た。
凄まじい熱量で品物を販売していた。
比較的、ヒマなオーディオ売り場でも、そこだけ気圧の違う人が居て、大概の事は、答えてくれた。
熱帯低気圧みたいな人が、それは何処の店にも居た。

いまは、全く違う。ネットの発達で、スキルの高い対面商売を得意とする店員の居場所が無くなり、
オーディオ店は、ブラックホールの様なドス黒さである。
捉えた客は離さない。
一眼で、客を見抜き、買う客か?買わない客かを選んでる。

そんな店には行きたく無いな。

店舗ではなく事務所だが、熱を感じる場所にしたいし、そうしたい。
2021年2月28日(日)
バブコン

先日、読者さんより、バフコンの続きをリクエストされたので、また寄稿することにした。

当時、10代の自分にとっては、ミニコンポがステレオであって、ミニコンポ以外のオーディオは、敷居の高い専門店に行かないとお目にかかれないシロモノであり、そこら辺にお店があるわけでもなく、遠い存在だった。
知識量が少ない子供にとって、参考にするのは、カタログや、チラシであり、もちろん音の違いなどわからない。
とにかくイメージと、カッコ良さだけが、選ぶ指標だった。
今見ると、各社揃って同じに見える。

当時メーカーロゴがカッコ良いと思っていたのは、ケンウッドだった。
しかし、クチコミで、ケンウッドは壊れやすいとも聞いていたり、TV-CMの影響も多大にあった。
ミニコンポは、憧れで買ったのだが、使った時間は、短かった。
これは、前回も書いたが、その原因は音である。
しかしながら、ミニコンポから、ステップアップして、単品コンポに移行した人は、どれくらいだったのだろうか?
さらには、その後も趣味として続けている人は、何%いるのか?

大多数の人は、ミニコンポ止まりである。
今のオーディオ業界を見れば直ぐわかる。
それ以上を求めなかった人が大多数だったからだ。

いまは、入門機と言われるオーディオが、普通に売って無い。
入門しようにも出来ないのだ。
専門店は、めちゃくちゃ敷居をあげて、正に門を閉ざしている。
そして、売れない売れないと愚痴ってる。
アホか?

当たり前である。

確かにオーディオは、足を踏み込み過ぎると、マジで破産する。
自分の立ち位置を見極められなくなってしまう実に怪しく罪な趣味でもある。実際に不幸にも、そうなってしまった人達を何人か知っているが、こちらが止めても止まらない。
完全に餌食にする業界の為、オーディオの魔界に踏み入った人は、戻って来ない。

そう言う闇の部分も有る事を誰も言わないのだ。

大人だから、それは自己責任だが、制止出来るのも、売り手側の人達だろうに。
ほどほどの所で止めらる人は、中々居ないものである。話しが暗くなったので、元に戻すと、今のオーディオに無くなって、かつては、当たり前にあったのは、カセットデッキだ。
なんかの雑誌に特集が組まれていたが、ミニコンポには、必ずWカセットが組み込まれていた。
もちろん、録画(ダビング)する為だ。

今や絶滅してしまったカセットデッキ。
最近中古のカセットデッキを買ってもらった。
ミニコンポのでは無いが、単品のカセットデッキだ。
しかも3ヘッドのやつ。
当時、ミニコンポを卒業して、単品カセットデッキを買った時に衝撃的だったのは、バイアス調整や、ドルビーC、そしてシングルデッキという事。
カセットテープで、ここまで音が変化するのか?と言う事である。

もちろん、メカノイズは少なく、音質は高い。あらゆるテープに対応できる。
テープから、テープへのダビングは出来ないが、必要も無い。

今は録音の楽しみもなくなったなあ。
たまにやってる、PCMレコーダーでの生録ぐらいだな。
これは、かなりマニアックな人の趣味だけど。

更にマニアックなのは、バブコンのYouTubeを4 Kプロジェクターで観て、音は、国内外製単品コンポで聴いている自分の姿だろう。笑

2021年2月15日(月)
質問-回答

読者から質問があったのでお答えします。


ソニーは、ミニコンポ発売してました。
リバティと言うペットネームで、レベッカが、CMタイアップしていて、「ラズベリードリーム」を歌ってましたね。
3モデル有って、最上位モデルは、900番台で、売価でも、20万円以上しました。
中間グレードが一番売れ筋の、700番台。自分は、V725というモデルだったと記憶しています。半年しか使って居ないので、記憶が定かでは無い。
大体の売価は、13万円代でした。
頭にVが付いているのは、BS放送などのデジタル放送に対応したDACが搭載されていて、セミAVアンプ的な使用も出来るもので、サラウンドスピーカーも繋げました。
センタースピーカーは、無い。
それに、ケンウッドのサブウーファーを繋いで聴いてました。
半年だけ。
最下位モデルが、500番台。
売価が、約10万円ぐらい。

リバティにした理由は、当時は、ソニーファンだった事と、パイオニアのミニコンポは、プライベートと言い、中森明菜がマスコット。
弟が、最上位モデルを買ったので、違う機種を選んだのと、当時画期的な、ツインCD(チェンジャータイプ)が、故障しやすい事を事前に調べて置いたから。
おまけに更に高かったから。

当時20万以上していたので、本体と、アクセサリーを買うと予算をオーバーしていまうから。

テクニクスに関しては、上級モデルが、テクニクスブランド、中間以下が、パナソニックブランドと使い分けしていましたが、後にパナソニックに統一されました。
ヤマハは、懐かしのティファニーという一線を画したミニサイズのシステムコンポを発売していました。
ミニミニコンポの草分け的な存在でしたが、成功していたのに、すぐに撤退した。
他にも、オーディオメーカー系は、ビクター、DENON、マランツ、ダイヤトーン、ナカミチもサンスイもありましたが、ケンウッド、パナソニック、パイオニア、ソニーの後塵を排していました。
というか、やる気がなかった。と言った方が正しい。

一番カッコ良かったのは、ケンウッドのロキシーでした。

バブコンは、ヤフオクで安く売ってますが、買う気は全く無いです。
意気揚々と大枚叩いて買ったのですが、拡張性の無さと、フラットケーブルでコネクトする方式が、何故かガッカリしたのです。
スピーカーケーブルすら、極細の赤白ケーブルだったので、それだけは変えた気がします。
もう少し太い赤白ケーブルに!笑
そして当時凄くカッコイイと思っていた、TEACのオープンリール風カセットテープに、CDをダビングして、クルマで聞いてました。
でも、余り売ってないので、もっぱらTDKのAD-Xか、ARとか使ってました。
メタルテープのMA-XGは、高くて買えませんでしたね。
後、メタルテープは、ヘッドが減るという都市伝説を真に受けてましたね。


カセットテープは、懐かしいですね。

録音とかしなくなったからですが。

ケンウッド ロキシー
2021年2月14日(日)
バブコン?その2

このバブコンが、今密かなブームらしい。

このサイズのミニコンポが消滅して、30年ぐらい経過している。
消滅した理由は、デカイ、重い、大きな音は出せない。
まあ、住環境にそぐわない代物になったのだろうか?
次世代のオーディオは、ミニミニコンポと呼ばれる更に小さくなったモデルだった。

話しを戻すと、30年前のバブコンが、何故人気なのだろうか?

ブームと言っても、機械そのものが、中々見当たらない。
田舎のリサイクルショップにホコリを被って有れば良いぐらいだが、そこは現代。
インターネットがある。
見てみたら、高いわけではない。
ミントコンディションの物でも、手頃な値段で、売っている。
ただ、流石に30年前のシロモノの為、ちゃんと動くのかは、確認しょうがない。故障していても修理できるかは、怪しい。

もちろん、懐古趣味で買う気も無い。しかし、初めて買ったオーディオから初めて出した音は、何物に勝る感動だった。
その後、エスカレートして単品コンポになって行ったのだが、どんなに高音質になっても、あの感動は超えられない。
あのワクワクは、ピカピカ光るグライコ
の様だった。

自分は、オーディオブームは、ミニコンポの終焉と共に終わったと思っている。
大量消費される、新曲達。
知らない楽曲を知っているのが、カッコイイとされた時代。
まだ、未来が明るいと信じていた時代。まあ、そこまで言うと話しが重くなるので、やめよう。
ワクワクは、誰かに与えてもらうのではなく、自分から探し出す物に切り替わった時代なのかも。
バブルの終焉は、そんな時代だった気がする。
そんな中で、自分には確信的な出来事があった。

次のオーディオである。

この世界に連れて来たのは、友人である。
当時は、単品コンポを持って居る人は、近くにはいなかったが、それが意外に近くにいたのである。
それは、同じ高校に通っていた友人だが、在校中には全く接点がなかった。
卒業してから、知り合った人物である。

現在も、友人関係は続いているこの人こそが、自分の将来の仕事に結びつけた人物だった。
彼は、クルマ好きでもあり、カッコイイクルマにも乗っていて、我々とは一線を画す人物だった。
自宅に招かれた時に聴かされたオーディオサウンドは、当時衝撃だった。
見た事の無い(当時の自分としては、手の届かない)機械達が、並んで居た。
メーカーはバラバラで、余計な装飾はなく、そしてデカイ。
重圧感と威圧感に満ちていた、そのオーディオからは、圧倒的な音圧で音が鳴っていた。
正に次元の違う音がした。

「何だこれ!!」驚愕と、圧巻から、声が出た。

帰り道でも音が忘れられなかった。
その後は、そのオーディオを目指すべく、オーディオ人生が始まるのだが、止まる事なく、最終的に職業として今に至っている。

画像は参考です。パイオニア プライベートB9。本文とは関係ありません。
2021年2月13日(土)
バブコン?

この項を読んでいただいている諸兄各者は、バブコンと言うのをご存知だろうか?

実は、自分も最近知った。

86-91年頃に作られたコンポをバブル時代のコンポ=「バブコン」と言うらしい。

コンポとはいえ、ようはミニコンポの事である。
諸説あるようだが、80年代半ばから、90年代初頭辺りまでは、オーディオメーカーは元より、ゼネラルメーカーまで、かなりの製品を開発、販売していた。
家電量販店が、チラホラ田舎にも現れ出した頃でもあり、各店しのぎを削っていた頃だった。当時は、デパートにも置いて有った。
週末の折り込みチラシには、かなりのスペースにミニコンポが掲載されていた。
当然オーディオ専門店にも置いては有ったが、断然量販店の方が物量が違い、入りやすさも手伝ってか、売れに売れていた時代だった。

小生も、初めて買ったオーディオは、ミニコンポだった。
それはそれはカタログを眺めてては、何にしようか迷っていた。
音を聞いて買う訳では無い。メーカーイメージや、見た目が重要だった。
現在オーディオを仕事にするとは夢にも思わない頃だった。
当時は、就職し地元の電気メーカーに勤務して居た。

おりしも、自宅を新築し、個室をふた部屋獲得していた為、一部屋は生意気にもリスニングルームにしようとしていたので、当時憧れだったオーディオ(ミニコンポ)を購入しようと考察していた。
当時の人気機種は、パイオニア、ケンウッド、ソニー、パナソニック(テクニクス)、ビクター辺りで、他にも有ったが、大抵この辺が売れ筋だった。
カタログを眺めていると、皆んな魅力的だった。
当然オーディオとは、なんなのか全く分からずぼんやりしたイメージしか無かったが、高校生当時の友人の何人かは、ミニコンポを持っていて、音を聞かせてくれた。
当然当時は、音の良さに感動したものだったが、高校生当時では、購入するにも、金が無いので指を咥えて見ていただけだった。

数年が過ぎて、ようやく自分の稼ぎでモノが買えることになって物色していたのだ。
現在では、ギラギラしていて、ダサイのだが、当時はそれがカッコ良かった。
リモコンで回るボリューム。
オートリバースのダブルカセット、ボタンの沢山付いたCDプレーヤー。
どうやって使えばいいのか分からないグライコ。
3ウェイのスピーカー。
そしてブラックフェイスが鉄板だった。

つづく

画像は参考です。ソニーのリバティ。本文とは関係ありません。
2021年2月10日(水)
実験アンプ

最近、パワーアンプを買った。勿論中古。
AVアンプのメインパワー部として、導入。
それまでも、パワーアンプは、使っていたが、ひょんなことから、入れ替えることに。

結果は、充分に予想していたが、まあ、その通りになった訳だが、レイアウトの関係上、そっくりそのままコンバートにはならない。

サイズが、倍近く大きく成る為、今迄の場所には収まらない。
頭を捻り、あっちをこっちに、アレは、退場させて、うんぬんかんぬん!
入れ替え作業だけで、5時間もかかってしまった。AV系は、めんどい。

そして問題が!

スピーカーケーブルが届かない!!
全くノーマークだった。
仕方ないので、取り敢えずあるケーブルを繋いだ。
問題なく音が出る。当たり前だが。
予想していた音より、やや細い。
躍動感は、ちゃんと出ている。
AV用だから適当にこれでいいとは、思いたく無い。

そこで、先日アップした記事を思い出した。
「ケーブルで、音は変わらない」である。

真っ向から否定した訳だが、図らずも実際に実証実験する事になったわけだ。
必要な音は出ているし、変な感じはしないのだが、欲求は有った。
もう少し中音域が張り出して欲しい。
そこで、何かしら、ケーブルを買うことにした。

欲しいケーブルは、16万円!!お高い!

今そんなモノは、買えないので、ある程度のもので我慢することにした。
まあ、自分の知識の中で、安価かつ好しめの音の出る奴?と言う事で、探したが売って無い。今でも、現行品だし昔(10年前ぐらい)は何処にでも、普通に有った。残念ながら、ケーブルの特性を説明出来る店員さんは非常に少ない。
そこら辺は、昔取った杵柄と言う事で、同業者に連絡して、安価で譲って頂いた。 T.S社長ありがとう!
またしても、我が家のオーディオラビリンスに潜り込んで接続。

はい!来ました予想通り。

間違いなく、ケーブルには、キャラクターが存在する。
長さ、取り回し、端末処理は、全く同じ。
ハリ出しが鮮明に。キレも向上。
ケーブルの径自体は、ほぼ同じ。
詳しいスペックは不明だが、明らかに違う。
前のケーブルが、低スペックなのでは無い。
キャラクターが違うのだ。
これで、2チャンネルシステムの別アンプ群に互する。
勿論キャラクターが違うが、異種の音世界が構築された。
勿論以前のシステムよりも、グレードは上がっている。

楽しみが増えた。

2021年2月7日(日)
ケーブル考
長引くコロナ禍で、我々の業界にも、余波が着実に迫って来ている。

品物が無いのだ。

品物が無い、価格高騰、中古品の値上がり。高くなって利益が上がるわけではないのが悩ましい。
ロクな事が無い。

時間ができたと、喜んで居られる人は、良いが、仕事の激減や、時間短縮を迫られる人は、補償が得られても、厳しいと言う人もいる。
巣ごもりも、大概嫌になって来てタガが外れて、また第何波?がやって来る。の繰り返し。
そんななんだが、情報は欲しい。しかも生の!

一応オーディオ業界にはぶら下がって居る状態だが、暗い話ししか入って来ない。
どこぞが、潰れただの、ヤバそうだだの要らない情報ばかりだ。
ネットで、商品やイメージを配信しているお店やメーカーも多数ある。

面白いのを見つけた。

「ケーブルで音は変わらない」と言うモノ。
おっ!挑戦的なタイトル!
見てみると、成る程と思う事と、それは違うと言う事もある。
例えば、スピーカーケーブルは、長さを同じにして、抵抗値を合わせれば音は、変わらず、変わると思うのは、ケーブルの外被が良さげな方が良く聞こえるプラシーボ効果で有る!と。

否!!と叫んでしまった。

検証者は、機械測定でもっともらしい事を言っているが、大切な事を見落としてている。
磁界の存在だ。電気を流せば、磁界が発生する。ケーブルの被覆、シースは単に絶縁だけでは無い。
磁界のコントロールもふくまれている。
これも、単に押さえ込みさえすれば良い訳では無い。適度な放射と、内包量が音質を変化させる。
高級なケーブルは、導体純度や、低抵抗値だけでは無くその様無いコントロールも含まれている。
さらには、振動だ。

電気も、流体である以上振動が発生する。磁界と流体振動は絶対ついて回る。
測定器では、それまでは表れない。と言うか、表せない。
さらに、ハンダ(正確には、「はんだ」と表記する。半田と漢字で表記するのは間違い。この場合は、敢えて字面上ハンダと表記する。)で末端処理して、抵抗値を一定にするとも、言っていたが、ハンダは、ケーブルにとっては、不純物である。
電気回路を組む以上ハンダは、不可欠!

しかしながら、音を変化させる要素も含まれる。

以前2003年あたりに、ヨーロッパの環境基準に合わせる為、鉛フリーのハンダを使用しなくてはならなくなった時、某メーカーでは、音質が激変し、改良を余儀なくされ、ほぼ全てマイナーチェンジあるいは、フルモデルチェンジせざるを得ない状況になってしまった。
通常の電気回路用ハンダは、鉛40、錫60ていど。メーカーによって配合比率は、多少違いが有るが、大体そのぐらいだった。
鉛フリーが本当に安全性が高いかは、置いておいて、そうなると融点の高い錫主体のハンダ合金(100%錫ではなく、銀や、金等も含まれる為)を使用するため、より高温のハンダ付けを行うため、使用される部品にも、対高温性が求められた。こう言った事情もあったりする。
まあ、投稿主をあげつらうわけではないが、まだ甘い!と言いたい。

ケーブルメーカーは、バカでは無い。

純度の高い製品はもとより、小うるさいユーザーを満足させる為に日夜研究しているのだ。
インチキ臭い、超超高級なケーブルも有る。
しかしながら、量産品の比較的高いと思われるケーブルは、大抵良品だ。
高くなる原因は、生産量が少ない為である。それでも国産品は、安いのだ。
一時期怪しいシロモノが横行した為ユーザーの意見が厳しくなって来たのだ。
もちろん、オーディオは、自己満足全開の趣味である。
楽しみの一つとして、ケーブルを吟味して楽しむ事は、全く否定しない。
こんな事を、ネット動画にあげる若い人が居る事に安心もした。
興味が無いなら、全く無関心だからだ。

おそらく、アップ主も、悪戦苦闘しているのだろうな?

2021年1月31日(日)
Nine lives

先日、我が家の雌の愛猫が天国へ旅立って行った。

13歳だった。

猫は、先天的に腎臓が弱い動物だ。
腎不全が発見されたのは、5年ほど前
定期的に検査や投薬、食事療法を続けていた。子供の死産時に手術も行った。

最近になって乳癌も発症し、ある程度覚悟はしていたが、ついに命の炎が燃え尽きてしまった。
最後の最後まで看病し、そして看取ってあげられた事がせめてもの救いだった。

ペットは人間より長くは、生きられない。だから飼った時から、最後の時まで、面倒を見る事が使命であり飼い主の責任だと思って居るが、今まで何匹か最後を看取って来たが、こんなに悲しいのは、初めてである。
思い出すたび涙が溢れてしまう。

歳のせいであろうか?
正にペットロスである。
愛猫は、火葬にした。
遺骨は引き取ることにした。そして出来る限りの供養をしたい。

まだまだ気持ちの整理はつかないが、いつか、また新しく猫を飼いたい。
我が家の歴代の猫たちは、全て思い出として残っている。昔と違い現在は、周りの環境も随分と変わってきた。我が家で飼われた猫たちは、賢いのも、少し間の抜けたのも、強くたくましいのも、弱く小さな猫もいた。
家族全員が猫好きである。

人も猫も、みんな幸せだっただろうか?

そう信じたい。

画像は本文とまったく関係がありません。ネットからの拾い物で参考です。
2021年1月21日(木)
明けましておめでとございます。

年が明けた。
昨年は、コロナ一色の年だった。
まさに災いが全ての人に降りかかり、ご苦労された方、不幸にして、お亡くなりになられた方入院された方々。
お見舞い申し上げます。

しかし、他人事ではなく、直ぐそこら辺にある事であり、気を配らない訳にはいかない。

エンタメ業界や、それを取り巻く二次三次業界も、かなりの煽りを食った。

TVでは、アクリル板が当然の様に設置され、ソーシャルディスタンスとして、間隔を広げ、疎らなスタジオ風景に。
三密をさけるためには、致し方ないが、飲食店、図書館、コンビニに至るまで、線を引いて間隔を確保している。

暗い話が先になってしまったが、話題を変えよう。

ホームエンターテイメントの世界は、どうだろうか?
昨年から話題になっている、アニメ映画の「鬼滅の刃、無限列車編」を年明けに見て来た。
コロナ対策のため、入場制限と、席の間隔を取った配置になっている。
鬼滅の刃は、全く予備知識が無い。
久々の国内アニメ興行収入を塗り替えた作品と言う事で、見てみようと思ったのだ。

先ずは予習と言う事で、TV版の第一部26話を全部観た。
映画版は、完全な続編であり、これだけ観たら、「?」であった。
予習して置いて良かった。
原作も全く見ていないので、単行本をパラパラとめくってみると、かなり違和感を感じる。
週間少年ジャンプの連載漫画に似つかわしく無い作画。
キャラデザインが、どうも古臭い。
個人的感想なので、ご容赦いただきたいが、イメージ的に40年前の漫画をみてるみたいだ。

昨今の漫画家は、画力が高く連載は大変だろうと推察するが、まあ、コレはコレで良いのかも。とも思えたがアニメ版はそこら辺が今風になっていて、なんか大人の事情が垣間見える。
見通すと、中々面白い。
小難しい伏線があまり無いのも良い。
大人のアニメに慣れていすぎるため、単純に楽しめる。
この、鬼滅の刃ブームに乗っかる形で、こっそりスピンオフ的なブームが起きてる。

それは、日本刀ブーム?とSLブームである。

日本刀ブームは、「刀剣乱舞」の時も有ったが、今回のは、一味違う。
名刀が主軸的キャラクターの「刀剣乱舞」とは違い、架空の「日輪刀」なる日本刀が、武器として登場し、およそ不可能な技で鬼に挑む鬼滅の刃だが、作中での日本刀の扱い方がリアルかつ正確。
抜刀や納刀の作法や刀の拵えや、構えが、ちゃんとしているとして、剣術家からも一定の評価がなされている。
そればかりか、本物の刀匠が、日輪刀の作刀に乗り出すなど、未だかつて無いムーブメントと言っていい。
お堅いイメージのある、刀匠が本気で作る日輪刀。勿論詳しく解説されていた。普段は見慣れ無い日本刀だが、構造や、材質、もちろん細かい作り方など、その道のプロ中のプロが解説していて、なんだか感動した。

更に、ブームにあやかって、無限列車仕様のSLが、稼働車、不動車に限らず各地で登場。
作中の時代設置が大正時代という事もあり、登場の蒸気機関車は、8620系と推察されるが、鉄の自分としては、乗って見たくもあり、見てみたい衝動に駆られた。
動態保存の8620(通称ハチロク)は、九州にある、SL人吉号だけだが、まんまと無限列車仕様の仮装?で、運行されていた!!無論人だかりである。

地元の福島では、全く型式は違うものの、C12のヘッドマークを無限プレートにした蒸気機関車が、登場。
デフ(除煙板)の無い機関車なので、なんだか様になる。

それなりに観光誘致になったようだ。

そんな事から、なんかこんなのが、流行っても良いよね?と思える年明けでした。

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2021年1月12日(火)
続き

入手した、ブーストコントローラーは、某老舗超有名メーカー製だ。
しかも、ほぼ新品。
このほぼ新品が後々色々と問題が。
早速取り付け。

取り回し自体は、置き換えのため、さほど難しくは無いが、まいどお馴染みの車屋さんにお願いした。
サクサクと取り付けていく。
そこで、問題のソレノイドバルブを見ると、??
全く同じモノだった。

20年前からずっと同じなのか?

この部品は、車のブーストコントロールの為だけの部品では無い。
つまり、汎用機械、汎用部品という訳だ。メーカーが違っても同じモノが使われている。ある意味完成されたパーツで有ろう。
圧力制御器としての汎用部品として、存在しているのだろうな。

今回のコントローラーには、制御器を保護する為に、小さいフィルターが付いている。
この部品は、ホースの間に取り付けて、制御系部品にゴミや、余計な油分等を付けない様にする為である。
エンジンは、ブローバイガスやら、未燃焼ガスとか何やらで気体が汚れる。
吸い込む空気でさえチリや、ホコリで汚れているので、エアークリーナーがあるので、それと同じ事だ。

配管と配線を済ますせれば、いよいよ始動だが、!?

電源が入らない。
何度配線チェックしても、間違いは無い。
おかしい?

コントロール部が、壊れているのか?または、制御センサーか?

取り敢えず、配線をテスターでチェック!
圧力センサーが、怪しい?と言う事が判明!
圧力テスターで、圧力を掛けると反応は、正常である。
機械的問題が無いとすれば、あとは、電気系だ。
まてよ?この圧力センサーには、蓋を固定する為の爪が無い。
本来なら爪があって、パチンと固定される筈だ。
なんだか根元から折れているっぽい?
そのカケラすらない。そのため、蓋を少しこじっただけで開いてしまう。
重要なパーツなので、それはまずい。
爪と、液状ガスケットで密封されているパーツなのだ。
さて困った。

取り敢えず買ったお店に電話した。
保証期間の為その旨を伝えると、副店長らしき人は、丁寧に対応してくれた。
流石は有名店。
しかし、そのパーツは、今回買ったブーコン並みの価格がするらしい。
おいおい、高すぎるだろ?H○Sさんよ?

物が物なので(そこら辺に有る部品では無いと言う意味)、一度話しを預かって返答すると言う事になった。

二、三日して、今度は、店長さんから、連絡が来た。
なんと、新品交換しますと。
とても嬉しいが、自分も販売業を長くやっていて、そう言う対応をした事は何度かあるが、中古品を新品に交換と言うのは、普通は無い。
現行品ではあるが、不良部品だけ交換で良いと言うと、先方からは、そこまで、不良実証試験までされ、構造上詳しく、現象を的確に話されるかたは、そうそう居ないので、これは、新品をお送りして、不備の無い様にした方が、こちらにとっても、良いと判断しました。
との事。

なんだか、気の毒なのと、不良部品は、これだと判断した自信も有ったのだが、好意を受け入れた。
直ぐ品物を送ってくれたので、例の部品を見ると、ちゃんと爪がハマってる。

はて?

あの部品は、どう言う経緯だったかは不明だが、ひとまず安心して、取り付けた。
もちろんスパッと動く。
勇んでテストドライブ!!

設定が難しい!と言うか、面倒。
以前のモデルは、感覚で操作できて、1人で走りながら操作出来たが、これは、そうはいかない。停車して、設定を変更しては、走るを繰り返し行わないとだめな代物。

やたらと弄り回せないのは、ある意味良いのだが、めんくらう。

別なメーカーのブーコン(別なクルマに付けて有る奴)は、操作がアナログ式の為、1人でもできるが、こっちのクルマはパワーが有るので、限界値を操作するのに、高速に乗って、夜な夜なかっ飛ばすという荒技をやらないと設定出来なかった。もちろん危いので、2人でやった。もちろん全開にするので、低いギアを使わないと、直ぐスピードオーバーになる。

しかしながら、新しい機械は、凄い!全くオーバーシュートしない。
いくら電気式のブーストコントローラーでも、ほんの僅かには、ブーストがブレるが、全く無い。
設定値にドンピシャである。

こんなのをこんな古いクルマにつけるのもいかがなものかと思うが、まあ、これはこれで面白い。
全くこんな事は、若い子はやらないんだろうな。

昔なら、そこら辺に売ってたが、今は、探さないと無い。
でも、やる!「やっちゃえ!オッさん」である。

2020年12月4日(金)
レトロ日記続き
この手の故障は、タービントラブルである。

タービン本体より、制御系だと睨んで、考察した。
ブースト圧力が上がりすぎる原因として、タービンに付いているアクチュエーターの故障、または、後付けしてあるブーコンの故障。
これらが臭いと踏んだ。
まずセオリーとして、簡単な方から始める。タービン本体に付いているアクチュエーターは、上がりすぎた圧力を弁が開く事で、排気管に逃がす部品である。コイツは、機械式で、バネの圧力でコントロールされている。
圧力が規定値以上になると、バネが縮む事でバルブが開く仕組みだ。コイツの固着が無いかみてみた。
動く!圧力テストをやってみたが、正常である。
となれば、あとは、ブーコンだ。

いちばん怪しいのは、ソレノイドバルブだ。
この部品は、圧力をコントロールしている部品だが、EVCの場合は、アクチュエーター側で制御される圧力を事前に逃して、アクチュエーターを開かないようにする。つまりは騙している部品なのだ。
これが開かないと、際限なくブーストが上がる=エンジンブローとなる。

実際には、そうなる前に別な安全装置が有るのだが、とても不安定になる事は間違いなく、危険な状態になる。
しかしながら、ターボとは、良く考えたものだ。しかも、航空機からの転用だが、これ程小型化しているとは。タービン回転数は、毎分10万とも20万とも言われる回転数で回っている。

実はこのクルマは、10数年前に車両価格8万円税別で買ったのだ。
ベース車として、購入し、足回り、エンジンその他と手を入れて現在に至る。
捨てられなくなったのだ。

話しを戻そう。
ソレノイドバルブと睨んだが、純正部品では無い。
アフターパーツメーカー製だが、とっくの昔に廃版だ。
20年も持てば全く御の字である。

さて、どうするか?

買うしか無いけど、今も、売ってるのだろうか?
ネットで調べると、数社から出てる。
高い方と、安い方まである手際の良さだ。
もちろん安い方で良い。
昔は、機械式が普通だった。
もちろん今は。電子式が普通だ。
今は、ネットがある。何か無いかと、中古も含め探したら、有りました。
新古品で、二万円ほど!
早速ポチりました。

しかし、さらなる苦難が待ち構えておりました。

つづく。

画像は参考です。
本文と画像は全く関係ありません。
2020年12月3日(木)
レトロブーム?

最近古いスポーツ車が高騰しているらしい。

スカイラインのGT-Rはもとより、NSX、RX-7、スープラ、ランエボ、インプレッサなどは、かなりの高値で取引されており、そればかりか、元から漫画人気で高かったトヨタのAE86は言うまでもなく、シビックもEG6、EK9あたりはびっくり価格である。

海外で人気なのは、知っていたので輸出されていて、高値で取り引きされている。
25年を経過した日本車は、アメリカでは、規制対象から外れる為、大人気らしい。

ただ、日本には、悪法とも言える各種の重税が課せられてユーザーを苦しめている。
大切に乗り続けているユーザーを苦しめる悪法である。
これらの法律は、頭のよろしい政治家先生が決めるのだろうが、ズレまくっていると思う。

古いものを大切に扱っている人に重税を課すのは如何なものか?
このまま行くと、あらゆる古い物にも課税されるのでは無いか?と不安になる。
前置きが長くなったが、筆者も、古い車を持っている、早い話しが、買えないから、大切に所有してると言う方が正しいのだが、先日、車齢が25年を超えた軽自動車が故障した。

この車、すでに22万キロを超えている。二度エンジンをおろし、一度エンジンをオーバーホールしクラッチ、タイミングベルト等を交換している。
オイル、冷却水、ブッシュやショックアブソーバーを交換しながら乗り続けている。
ターボタービンは、3度交換して居る有様だ。
実は、このターボ関連のトラブルが発生した。
実はこの車は、ライトチューンを施してあり、ブーストアップしてある。
このブーストアップのため、VVC=バリアブルブーストコントローラー(正確には、電子式のEVCなので、エレクトリックバルブコントーラー)つまりブーストコントーラー略して「ブーコン」である。

つまりこのブーコンがイカれたのである。

どうなるのかと言うと、際限なくブーストが上がる、又は、その逆で、全くブーストが掛からない。
筆者の場合は、前者であった。
ノーマルブーストの最大値は、0.8kg/cm2になっているのだが、これが一気に1.5迄上がる。
ただ、エンジン保護の燃料カットがかかるため、ガクンと、息をつく。
もちろん放っておけばエンジンが破損する。
エンジンブローである。

先ほどまで快調に走っていたので、面食らった。
幸いエンジンは、無事の様である。
数々のトラブルを経験している自負があるので、パニックには落ち入らなかったが、嫌な事は、いやである。 エンジンブローに、タービンブローなどトラブルは経験済みだが、お陰で?
すぐに見当はついた。

 つづく。

画像と本文は全く関係ありません。ちなみにこの車23年古(1998年式)で、オークション価格は税抜き130万円程らしいです。
2020年11月26日(木)
前回からの続き

陽もすっかり落ちて、車の往来も少ない国道を日光方面に進むと、街灯も少ない暗闇に煌々と灯のついた建物がある。別に看板がある訳でもなく、電飾が有る訳でもないが、周りが暗いため、より明るく見えるのだが、建物と言っても、小屋とか、倉庫っぽい建物だが、中が蛍光灯と、その中にあるもので、やたらと不思議な感覚を覚える。

それは、「丸美屋オートスナック」である。

昨今のコンビニの乱立で、すっかり姿を消してしまったオートスナック。
自分の記憶にも、遠い昔に何となくしか無い。

旧式の40年以上は昔の代物であろう、うどん、そば、または、ラーメン、トーストなど、超レトロな自販機が複数台置いてある。
この「丸美屋」さんは、実店舗は、別にありこの自販機コーナーは、別店舗である。
うどん、そば、ラーメン、トーストは、自販機こそ、既製品(富士電気製)だが、中身は、何処の店もオリジナルである。
つまり、同じ自販機だからと言って他店では同じ物は出て来ないし、値段も違う、もちろん味も違うのだ。

他では、なかなか見つからない(そもそもこの手の自販機は、そんじょそこら辺には無いが)ラーメンを食べてみた。
コインを入れると、(300?350円程度)40秒前後で出来上がる。
待ってる時間がなかなか、ワクワクものである。笑
中で機械が動いているのがわかる。

カウンターが付いていて、数字がカウントダウンされ、出来上がったラーメンが、ゴトンと、出てくる。
少し小さいビニール製?のどんぶりにラーメンが無造作に入っている。
これは、中で、熱湯をいれ、回転させる(撹拌の為)ため、具が飛び散らない様に下の方へ、入っている為だ。
かき混ぜると、中から、立派なチャーシュー、メンマ、ワカメ、ネギ、など中々な具材が顔を出す。
しかも、自販機から出てくるラーメンにしては、美味い。

ラーメンを堪能したあとは、トーストサンドを頂いた。
コレは、めちゃくちゃ薄いパンに、ハムやチーズが挟まれており、それがアルミホイルで包まれている。
トースト中のランプが消えると、素手では掴めないほど熱い!

そこで、よく見ると、なるほどだから、軍手がヒモで吊るされてる訳か?

お土産に数個買って持ち帰った。

わざわざこんなのを食べる為に、こんな所まで来なくとも?と言う諸兄も居られよう?
確かにコンビニで事足りる、しかしわざわざ行く事が、この旅の目的である。
どんなに、技術が進歩して、まるでその場にいるかの様に見える映像でも、実際はその場にいるわけではない。
温度や、空気、湿度は、そこに行かないと、味わえない。

700キロ程の行程にそれを求めたのである。

自分の仕事は、再生芸術だ。
しかし、本物も見ておかなくちゃいけないと思っただけだ。本当にその色なのか?
そんな風に聞こえるのか?

実物は、全て答えてくれた。

2020年11月20日(金)
前回からの続き。

美ヶ原から、佐久まではひたすら長い下り坂である。
標高2000メートルから、下るのだから、当然だが、とにかく長い。
山々に囲まれた谷のような所に街が存在している。フォッサマグナに存在する街並みだ。
佐久を越えると又上り坂になる。山体の大きな浅間山の中腹を走っていくと、有名な避暑地「軽井沢」である。
軽井沢は、標高900メートルぐらいのところにあり、当然夏は過ごしやすい。

いまは、秋。

楓の赤に染まった並木路が美しい。
綺麗な別荘地が午後の太陽に照らされていて、こんな所に住める人は、どんな人たちか?と勝手に想像しながら通り過ぎた。
軽井沢から、横川は、鉄道ファンにはお馴染みの碓氷峠である。
急勾配の碓氷峠は、鉄道の難所であり、中山道の要衝でもある。
話しが逸れるが、中山道は交通の大動脈だっただけに、道すがらに、神社や、社が散見されるが、みな何となく趣きのある建物だ。
小さな社ですら、雅な感じがする。
田舎なのだが、東北の田舎とは違うと感じた。
やはり京都に繋がる道なのだ。
話しを戻そう。
碓氷峠は、あえて旧道を通る事にした。と言うか、そのまま旧道に入ってしまった。
中々狭くかなりの数のカーブの連続である。
時折、旧信越線の鉄道遺構が見受けられ、旧道であっても、交通量がそれなりにらある。
有名な眼鏡橋で、クルマを降りて、眺めてみた。
立派な煉瓦造りの橋である。
ここは、旧信越線のそのまた旧線路であり、新線?は、奥に存在する。
急勾配は、上りも下りも大変で、軽井沢と、横川の駅で機関車を増結して走る特殊区間だった。
現在は、信越線の横川軽井沢間は、廃止されていて、長野新幹線がスイスイ走っている。
横川と言えば、そう!峠の釜メシである。
名物釜メシは、「おぎのや」がバリバリ営業していて、駅弁がなくなっても、普通に買える。
ここで、お土産を買って更に帰路に付いた。
じつは、ここからが、難所だった。
長野から、群馬県に入って60キロ程走って栃木の日光方面に向かう予定と言うか、向かったのだが、今まで、山間部のみ走行していたが、これからは都市部である。高崎を抜けるのに、僅か60キロ。しかし、これが、誤算だった。
道はそれなりに流れているが、通行量が格段に増えて前に進まない。3時間も掛かる事に。
群馬県のみどり市から、日光方面へ、渡良瀬鉄道沿線を走って行くと、本日最後の目的地へ、陽もとっぷり暮れた頃にたどり着いた。

つづく。

2020年11月16日(月)
日本アルプス 続き
夜9時ごろ、自宅をでて、北アルプスを目指した。

と言っても、かなりの距離があり更に、直線的には、向かえない。
一路会津を目指して山々を越えた。

会津盆地から、更に西を目指してR49を進むと、西会津町を抜けたころに日付を跨いだ。
西会津から先は、何も無い道である。
真っ暗な道端にぼんやりと電話ボックスがいくつかあり、携帯も(当時は)繋がらない。
交通量も少なくすれ違う車もほとんど無かった。
途中新潟に入って五泉市を抜けて、三条市辺りから高速に上がった。
流石に高速はそれなりの交通量だが、そんなに混んで無い。
午前1時30ごろ、パーキングエリアに止まり、車中泊。
周りは、トラックだらけで、一晩中アイドリングの音で、眠れない。

昔、東北自動車道で車中泊した時も同じだったのを忘れていた。
仕事で走っている長距離ドライバーに文句を言っても始まらない。
のちに、対策として、カウンターサウンド方式(ラジオを付けて気を紛らわせると眠れる。音には、音で対抗する)をとり、解決したが、今回は、我慢するしかない。

ようやく朝方眠りにおちて、起きるのが9時過ぎでしまった。
当日は、素晴らしい快晴!

初冬の空は澄み渡りかなり遠くまで見渡せる。
眼前には、妙高山が素晴らしい山容を現していました。
糸魚川まで走り、大好きな北アルプスへ。
そして今回は、美ヶ原を目指した。
北アルプスの山は雪化粧をしており、青い山脈が美しい。
当時はまだ、麓の紅葉が盛りで、色鮮やかだった。
町を抜け、通称裏から、美ヶ原を目指す。
標高700メートルを越えても人家がある。
狭い曲がりくねった道をどんどん進んで高度があがる。
美ヶ原の道の駅は、標高約2000メートルの場所にあり、昨夜は少し雪が降っていた様で道端に雪が残っていた。

道の駅の展望台?から望む北アルプスは、絶景だった。
カメラのシャッターを夢中になって切ってしまった。
「こりゃ広角レンズが欲しいな。18ミリでは収まらないな」
など1人で呟きながら、絶景をカメラに納めた。
美ヶ原は、先に述べた通り標高が2000メートル付近にあり、日本で一番高い道の駅がある。
付近には高い山はなく、展望が素晴らしい。ビーナスラインの起点でもあり、標高1500メートル付近を走るビーナスラインに繋がっている。
天気が良い時は、麓の街や、遠く浅間山が望める。
丁度浅間山が展望出来た。
ビーナスラインを走って行くと、白樺湖の手前に富士見台と言う場所があり、富士山も望める。
当時は、ビーナスラインは、キャンセルして、佐久まで下る事にした。
標高が下がるにつれ、紅葉が美しい。
日本には、こんな景色もまだかあったのか?と感じ入りながら、佐久を超えて軽井沢方面へ向かった。

つづく
2020年11月13日(金)
日本アルプス

 前回の続き。

 日本アルプスは、と言うか、日本列島は昔は本州は、二つの島であったそうて、ユーラシアプレートと、太平洋プレート更にフィリピン海プレートが互いにぶつかり合い二つの島が合体しその衝撃で、日本アルプスが出来たと言われている。
 糸魚川静岡構造線という、断層がプレートの境目といわれている。

 長野県の、北部から松本市辺りは、現在も地殻変動の盛んな所で、隆起が起こっていて、あちこちに活断層が存在していて、地震も多く隆起している丘陵地帯は、道路がガタガタだったりする。

 話しを戻すが、山々は高く、見上げる程近い。
 良くぞこんな難所にダムを作ったものだ。
 正に世紀の大工事であったろう。
 正に秘境の地であり、人を寄せ付け無い険しさだった。
 そんな時から、時間が経ってしまったが、またこの地を訪れたのは、20年を経過してからだった。
 仕事が忙しく、時間が取れない事もあったが、忘れていたと言った方が正しい。
 YouTubeで、あるプロカメラマンの撮影した動画を見て感動したからだ。
 映像機材の進化により、生々しくも、雄大なその景色に見惚れてしまい。ムラムラと、又訪れてみたいと感じた。
どうやって行くか?
 車にしても、距離が有り、日帰りと言う訳にもいかない。しかし時間も無い。

 そうだ!昔みたいに車に泊まろう!車中泊で行こう!1人なら気楽で良いし。
 となった訳である。

 或る12月の初旬ハンドルを取った。
 

 また、続く。

2020年11月11日(水)
北アルプス

 今年は、冬の訪れが早いようだ。

 天気予報では、雪の便りがチラホラ見受けられる。

 昨シーズンは雪が降らなくて、道路に雪が積もる事がほとんど無かった。
 秋も深まり紅葉が里まで降りてきて、高い山は雪を纏っている。
 スキーヤーやスノーボーダーは、待ち遠しいだろうな。
 そんな中、山に行きたくなる。
 と、言っても雪山登山では無い。
 

 大好きな北アルプスである。

 初めて北アルプスを訪れたのは、もう四半世紀前にもなろうか?

 立山に行ったのだ。
 理由は、エンジンを組み直した車の慣らしの仕上げで有る。
 当時勤めていた会社で社員の食事会があり、その後出かけたので有る。当時仲間から、これからボーリングに行かないですか?と誘われたのを断って出かけた。
 「申し訳ないが、これから日本アルプスに行くんだよ。」
 と言った覚えがある。
 当然「今から、行くの?もう20時だよ?」
 同僚の驚きをよそに、「途中車で寝るから。と、21時過ぎに出かけた。ルートは、日本海回りである。

 当時は、日本海側の高速は、まだ全線開通しておらず、夜間工事区間があり、時間で通行止めになっていた。
 途中のパーキングエリアで仮眠をとって、翌朝早く糸魚川から長野に入った。
 長野オリンピック開催前と言う事もあり、付近の道路は工事中も多く、更に台風被害で険しい山岳道路が崩れており、所々片側交互通行になっていた。
 長いトンネルを通って長野県に入ると、白馬村で、雄大な北アルプスの山々に圧倒される。
 眼前に迫る大岩壁と、高い山々、当時は紅葉が盛りで、とても美しい山容だった。
 大町から、黒四ダムを目指して山を上り、トロリーバスに乗って黒部ダムへ向かった。
 

 つづく。

2020年11月6日(金)
最近何故か、本業が忙しい。笑
コロナ禍と言う事もあろうが、なんとも心地良い気分。

単に物が売れるからではなく、オーディオのチューニング依頼が多いのだ。
実販が無いのだが、頭は捻りまくりである。

音の位相合わせ、スピーカーの修理、設定変更、トーンアームのワンオフのサブウエイトの製作加工から、接点クリーニング、と多岐に渡る。
ほとんど物販が無い。
作業工賃だけである。
まあ、それなりには稼げるのだが、これが楽しいのだ。

そんな中で、少し疑問が生じる。

位相を合わせると、明らかに音が澄み渡る。
いや、当たり前なのだが本当にいい音なのか?
確かに耳触りは良くなり、キンキン来ない。
特に最近の録音ソフトは、高音質である。
違いが顕著に現れる。
勿論オーディオの再生のセオリーである。が、である。

ライブで聴くような抑揚は無くなる。

小さなライブハウスでは、壁やら、床やら天井にドワンドワン反響して、位相もヘッタクレもありゃしない。
はっきり言って、音は悪い。

でも、そこには
熱量が有り抑揚が有り興奮が有る。
たまには、滅多打ちの音が欲しい時もないか?
自分には有るな!絶対にある!

位相とか定位とかS/Nとか無視した、オーディオ的な音なんかどうでもいい、とにかく熱いサウンドが!

嗚呼?ライブに行きたいな!!
コロナのバカ?!!笑
2020年10月15日(木)
GOTOその3

少々時間を置いて、次に来るのを待ったが、山手線の電車のような訳にはいかない。

時間を潰す為に、コレまた初めて、博物館を見学することにした。

結構立派は施設で、中も広い。
連休中と言う事もあり、画像連れも結構見受けられた。
屋内展示室には、戦後初の国産旅客機YS-11や、零戦21型の復元機(外装のみ)、黎明期の複葉機、さらには、当時の滞空飛行世界1を記録した、飛行機が展示されており、興味をそそる物が沢山ある。
中でも本物のB29のエンジンは、当時のアメリカの工業技術の高さを物語るもので、巨大な排気タービンか、一際目を引いた。

B29は、高高度を巡航飛行する為、当時としては珍しい与圧キャビンを備え、パイロットを含め搭乗員が高度1万メートルを酸素マスク無しで飛行できる、優れた飛行機だった。

現在では、ようやく海外のビッグ航空機エンジンメーカーに国産エンジンが追いついて、シェアを広げているが、
当時は、大きく水を開けられる状況だった。

戦時中は、機体構造や構造材では、世界水準に追いついていたが、とかくエンジンやプロペラでは、まだ模索中だった。特に資源の枯渇による生産性の低さと、冶金技術の低さに置いては、如何ともし難く、米、英、独には、まだ及ばないものだったが、当時の航空機メーカーの技師たちと、それを支えるエンジニア達により、日本の航空機産業が支えられていた訳だ。

話しが逸れたが、時間も経ったので、次回の機会を狙って外に出る事にすると、時を待たずに米軍機がやってきた。広い公園内では、歓声を上げて子供達が走り回っているが、少し遠いので音が入っても、ある意味でリアルである。
そこに、三機編隊を解いて着陸アプローチに入って上空を旋回しつつあるF-16に狙いを定めて、レコーダーを待機し、録画ボタンを押した。
ぐるっと1旋回しつつあるエンジン音が上空で回るのが、ヘッドホン越しに伝わってくる。素晴らしい!!と心の中で叫びつつ、クライマックスの着地音を待っていると、そこに「あっ!飛行機来た!!」の声が、左側からバッチリ入って来た。

カミさんである。

しかも絶好のタイミングで!!
驚きのあまり、そちらを振り向くと気が付いたのか、はっとした顔をしている。
時すでに遅しである。

ガッカリしながら、ストップボタンを押した。

・・・後日帰宅後、録音を確認した。
2チャンネルでも、サラウンドの如く、前後左右にエンジン音が回って来る。
今時のレコーダーは、ノーマルでも高い性能だと感心する。

そして、彼女の声が一際はっきりと、録音されてましたとさ!!


生録って難しい(笑)

2020年9月28日(月)
旅日記 その2

GOTOその2

道の駅では、先客の車中泊者がすでに居たが、昨今問題になっている、テントを出しての車中泊者が居た。
車のハッチの後部に付けるタイプのテントだったが、家族連れのようだった。
子供達は、さぞ楽しいだろうけど、車中泊の為の道の駅では無いため、かなりのグレー行為であろう。
ステルス車中泊者のコチラとしても、なんとも言えないけど。


さて、話しが逸れたが、今回は、業務の他に目的が二つある。

一月に行った三沢空港で出来なかった、飛行機の録音と、AFN(旧FEN) 放送を聴く事である。
♪基地のフェンスの向こうに、揺れるスター&ストライプス・・・黒く巨大なジェットプレーン校舎の窓を震わせた69年・・・教室でFENライクザアメリカンボーイ!♪

正に浜田省吾のブラッドライン(フェンスの向こうの星条旗)の歌の世界である。
あの、大音量をうまく録音出来るか、更に言うと、うまい具合に飛んでくれるかは、米軍の都合であり、それは行ってみないとわからない。

揚々と三沢空港側の航空化学博物館の大空広場に到着。
中々飛ばない。
そこに、三機編隊の米軍機のF-16が、着陸態勢に。
上空を旋回し、一機づつブレイクしながら、連続着陸。
早速PCMレコーダーをセットし、録音開始!
?録音出来ない!!
ここまで来て故障?
イヤ待てよよく見ると、カードロックと出てる。
慌てて入れ直したが、同じ表示。
スタンダードサイズのSDカードでは無く、マイクロSDカードをアダプターを介して挿入していたのが悪かった。アダプターが調子が悪い。

アダプターを交換して、無事対応。
その間に飛行機は、去った。

あーあ!である。


つづく。



画像は参考です。
2020年9月26日(土)
旅日記  その1

「GOTO?」

最近所用があり、9月の4連休を利用して青森県八戸市に行く事になった。
2泊3日での出張旅行である。
エコノミーに徹して、車で行く事にして、一泊目は車中泊である。
とは言え、車中泊は慣れたもので、寝台を作ってあるため真っ直ぐになって寝れる。
(時々、長野とかに写真撮影とかに行っていた。長野は大好きで、発作的に行きたくなる。)

流石に2日目は、GOTOトラベルキャンペーンを使いホテルに宿泊だが。
八戸青森には数回行っているが、普通は新幹線、車で行くにせよ高速道路を使うのが大抵だが、今回はルートを変えてみた。
太平洋ルートである。
東北自動車道や、東北新幹線は、太平洋側を通るのは、八戸近辺からだ。
三陸自動車道を使うコースを選択してみた。

鳴瀬奥松島から、八戸階上辺り迄(宮古迄はほぼ開通している。)三陸自動車は、自動車専用道路であり、高規格道路になっていて、無料高速道路である。
片道約500キロの道のり。
泊地を階上辺りに選択して、のんびり出かけた。

東北自動車道とも、常磐自動車道とも、更には東北中央自動車道とも繋がっているため、全線高速使用でも、金さえ払えば乗れるのだが、あくまでも無料部分だけ走るエコノミーコース!(無料部分だけでも300キロ以上ある。)

連休中であっても、さほど混んでもいない。

片側一車線の対面通行だが、信号が無いので、スイスイ走れる。

問題は、宮古以北。
八戸迄全線開通には、もう少しだが、点線高速が所どころに存在する。

更に困るのが、夜になると気仙沼以北に夜間にやってるガソリンスタンドは、無い。

コンビニですら、10時には閉まる。当然ながら、車も走っていない。

しかしながら、三陸は、山と海が連なる中々風光明美な所であり、街が海に面して点在する所である。
名前は知っていても、その場所に行かないと分からない。
3.11の地震と津波の被害から復興し、長大な防潮堤とその内側に三陸鉄道、更に人々が暮らす街がある。

そして、その更に高台を貫く三陸自動車道。
間も無く全線開通予定。
良くぞここまで来たものだと感慨深くなる。

すっかり日も暮れて、宮古以北の国道45号線の真っ暗な道を何となく走るのだが、街灯も無く、人も居ない。
点在する道の駅には、連休とあって、車の旅行者も多く、車中泊者が、結構居た。
今夜の泊地は、青森の階上の道の駅にした。

改装工事中で、トイレが仮設だったが、良い場所に止められたが、大問題が発生。
寒いのだ。
はっきり言うと、舐めていました。
まさかこんなに夜間寒くなるとは思っていなかったので、寝具にぬかりがあって眠れない。
今年一月に岩手で車中泊した時は、気温がマイナス8度。その時には、全く寒さを感じ無かったのに、コレには参った。

次回につづく。



画像は参考です。
2020年9月22日(火)
「あきらめ」

世の中、「あきらめが肝心」と言う言葉がある。

最近痛感する。

あきらめたくない事の方が多いからだが、致し方なく、あきらめ無くてはならない事が、生きていれば必ず出てくる。

近年、絶望的な、あきらめに遭遇した。
理不尽な事ながら、あきらめざるを得ない事もある。
しかし、再起を期す為に切り捨てると割り切る事も大切だと思う事にした。
勿論葛藤に苛まされながら。

前置きが長くなったが、オーディオにおける、「あきらめ」での体験談を1つ紹介したいと思う。

あるお客様から、スピーカーを引き取って欲しいと、連絡が来た。
勿論買取だと判断して、お客様宅に伺うと、そうではないらしい。
そのスピーカーは、JBLのスピーカーだが、市販の完全品ではなく、ユニットを集めてしつらえたセットだった。
使用状態も良好で、完品なのだが、引き取って欲しいと言われた。

勿論買取するに足る物だったので、相場で買取を申し出るど、売りたいのではない。引き取って、別な人に使って欲しいと、断られた。
不思議な事だったので、理由を伺うと、四半世紀ほどこのスピーカーと格闘して、自分の出来る事はあらゆる事をやった。しかしながら、自分の思う通りにはならなかった。
つまり、このスピーカーに敗北したのだとの事。
あきらめたと言う事だった。

しかし、それとこれとは違うので、買取を再度申し込むと、いや、それならこのスピーカーは、重くて、デカいので、発送送料として支払うから、相殺して欲しいと。

そこまで言われると、それ以上は言えなかった。

いかなる思いで、思い出の品物に別れを告げたのかは、本人しか分からない。
金品に替えがたい思いが詰まった品物として、受け取った。

その後、直ぐに買い手が見つかり、新しいオーナーの手に委ねられた。

あきらめにも、種類が有ると思う出来事でした。



画像と本文は、全く関係ありません。
画像は、参考のLBL 4345。
2020年8月28日(金)
サブシステム その3

その3 スクリーンの対策。

今回のサブ・プロジェクターは、遠慮なく使い倒す為に購入した。

遠慮なくとは、変だが、通常プロジェクターは、毎日使うようなものではない。
しかし、毎回テレビのように使用する事を前提にして、使用している。
4K放送から、UHD-BDはもちろんのこと、YouTube、アマゾンプライム、ゲーム機
PS-3、PS-4、DVD、はては、静止画から、ウェラブルカメラの動画に至るまで。

流石、4Kモデル。
4K映像は、見るに耐える映像であり、十分に使える。

先に記したフォーカスリングのピーキーさや、レンズシフトが無い部分は、厄介だが設置さえ決めてしまえば、問題ない。
jvcプロジェクターの様に、スクリーンの歪みまでは補正出来ない為、出来るだけスクリーンを平滑にする事が、歪みの少ない画像を出せるポイントだ。

安物の掛図式スクリーンを使用しているので、歪みが気になっていた事もあり、歪み取りに着手する事にした。
スクリーンを80から、現状の使用下で、最大のサイズにする為に費用対効果を考慮し、巻き取り式スクリーンでも下げっぱなしで使用していた事もあり、90インチの掛図式(HDサイズ)を使用中。

スクリーンは、生地の特性上どうしても、横に巻きシワが寄る。

スチュワートのスクリーンの様にサイドテンションをかけるようにし、更にウエイトを下げて、下方に引っ張り平滑化を図る事にした。

一定の効果以上の効果を確認出来た。

更に、エアコンの風にも強くなり、(こっちの方が、効果が大きい?)
かかった費用は、2000円以下である。

貧乏人は知恵を使えの巻きでした。


画像は参考です。
掛図式スクリーン 
OS 

2020年8月19日(水)
セカンドシステム  その2

しばらくプロジェクターを使用して分かった事がある。

画像は、はじめ明るいのてパッと見は綺麗に見えるが、奥行き感はやや乏しい。

これはレンズに起因するものだろうと推測する。

レンズ径が小さい、そのため、僅かに歪差が発生する。
色域が、狭くピークが立ち過ぎる感じがする。
DLPなので致し方無いが、コントラストの幅が狭い。

以上が、観ていて感じる部分では有る。

しかしながら、価格を考えた場合、有り余る性能と言って良いのではないか。

普通に購入しても、14〜15万円台で購入できて、小型軽量のメリットは計り知れない。

これだけを観ていたら、何ら不満を感じない程である。
ケーブルをハイグレードなモノに変えたり、電源を強化したりしても、充分に応えてくれる。
立ち上がりも、そこそこ早く、ランプの寿命も長い。(エコモードで、最大10000時間)
正にイージーに使えるサブ機である。

追い込んで使って見たくなってきたが、そうすると、ケーブルやら、アクセサリーだけで、本体価格を簡単に超えてしまう。

本末転倒のシステムになりそう?


BENQ KT800 説明

Amazon.com  (米アマゾン)の説明より

About this item 

TRUE 4K UHD RESOLUTION: True 8. 3 million pixels deliver awe-inspiring 4K UHD image quality with incredible clarity
and crisply defined details 

VIVID COLORS IN ANY AMBIENT LIGHTING: Perfectly balanced high visual brightness (> 3000lm) and vivid colors
 (> 92% rec. 709) for well-lit environments 

HYPER-REALISTIC HDR10 QUALITY: BenQ projector-optimized HDR features natural Auto HDR color and tone
 rendering for greater brightness and contrast 

COMPACT 4K HDR PROJECTOR: Sleek design with light, compact profile makes installation quick and easy with 
vertical keystone and 1. 2x zoom 

IMMERSIVE SPORTS EXPERIENCE: Dedicated football & Sport modes with Cinema Master Audio+2 feels like 
you’re in the stadium joining in the action 

2020年4月16日(木)
「セカンドシステム?」

かねてより、計画していた、セカンドシステムにようやく取り掛かりました。
正直必要が有るのか、疑問も伴っていたのて、躊躇していたフシも有りましたが、検証と実験を兼ねてと、自分に思い込ませて、計画を実行。 

そして、何のセカンドシステムか?
と言うと、それはプロジェクターであります。

しかも、セカンドシステムといいながら、同じ部屋に設置すると言う、よくわからない有様。
それはさて置き、何を選んだか?又は、何を選ぶべきか?
と、なりますが、選ぶポイントは、以下の3点。

1.部屋に(スクリーンから、設置位置)入る投射距離を持つモデル。
2.出来るだけ安価。勿論中古可
3.フルHD以上のモデル。

以上の3点を踏まえて、物色。

そして選んだモデルは、中古で出ていた、BenQのKT800!DLP4K でH DR対応となっている。
最新型は、KT800mだが、一年前のモデルだし、気になるランプ時間が、30数時間と言う少なさも相まって購入を決定。
元々定価設定が低く抑えてあるエントリーモデルであり、おそらく4Kモデルでは、最安で有ると思う。
余りに安いので、少々不安だったが、品物自体はとても良い物だった。

さて、設置であるが、いろいろ問題が出て来る。
設置位置は、メイン機の上に(棚の)置くスタック投射スタイルである。
スクリーンから、投射距離を測って設置するのだが、二台の投射距離は、勿論違う。
その為、お互い干渉しない位置を割り出すのだ。
つまり、メイン機も、投射距離をリセッティングする必要がある。

また、4Kモデルに付き、hdmiケーブルもバージョン2.0以上に変更する必要がある。
現在手持ちのケーブルでも、映るには映るが、時折ブラックアウトが発生することを懸念して、買い替えた。
(今は、長尺でも安いのが沢山あって助かる、現在使用のサエクのケーブルの1/5以下の価格だ!)

そんなこんなで、位置を割り出し設置。

ところがこれだけでは終わらない。
ハイマウント設置をしている都合上、プロジェクターを天地逆にして設置しなくてはならない。
天吊金具を使用することも、考えたが、移動移設がめんどくさい上にスペース上の問題も有り、アレやコレやと思案し、何とか治めた。
エントリーモデルなだけに、レンズシフト等は無く、更にズーム機能も1.2倍と幅は狭い。
フォーカスリングも、かなりピーキーであり勿論手動である。
ひっくり返して使用するため、調整は厄介だ。

諸元表は、購入前から見ていたので、あらかた予想は出来ていた。
そもそも自分は本職なので、少々の作業は自分で出来る。
また、実験機的な使用を考慮し、固定はしないため、多少のズレや、傾き(実用範囲内の)は良しとした。

そして、自身数えて12台目!?となる、(我ながら狂ってるな?)しかも、久々のDLPモデルの性能は如何に?

次回に続く。

2020年4月14日(火)
フォードVフェラーリ

世間ではコロナ自粛が続き世の中は、不安真っ只中。
出かけるに出かけられない。
しかるに、バリバリのインドアの趣味である、オーディオ&ビジュアルは、私の暗い世相から逃れる一時の安息にしている。
そんで、もってソフトを一つご紹介する。

「フォードVSフェラーリ」である。

輸入盤UHD-BDを知人から、お借りしたので久々にじっくりと観てみた。
ルマン24Hレースを舞台に繰り広げられる、あのエンツォ・フェラーリ率いる
帝王フェラーリと、その牙城を崩すべく挑むキャロル・シェルビー率いる、フォードとの闘いだが、何せ単純にフォードGT40がカッコイイ!!
実車は見た事無いが、ひたすらにカッコイイ。
ベッタベタに低い車高、分厚いタイヤ、無骨なスタイル。
やる時はやるアメリカン魂を感じる。

苦渋を飲まされ続けられるフェラーリに一泡もふた泡も、吹かせようと果敢にそして、内部圧力を跳ね返しながら、レースに挑む姿を描いた作品だった。

キャロル・シェルビー役のマット・デイモンも、渋味を出したイイ演技をしている。
若い頃から、存在感のある役者だが、ある意味裏方であり、そしてチーム監督である姿を巧妙に描き出している。
そして、ライバルのフェラーリのレーシングマシンもまた、非常に美しい!

この映画を観た後には、マフラーから焔吹く車に乗りたくなってしまう。笑
フェラーリファンも、フォードファンも、いや、クルマファンは、見て欲しい映画です。

2020年3月8日(日)
秘密のジャズ喫茶 

耳の洗濯に、時々行っている、ジャズ喫茶に行って来た。

コロナ騒ぎで、巷の飲食店は少なからず影響が有るようで、昼時と言えど店は人が少ない。

田舎とは言え見過ごせない状況の中、先日このお店に訪れると、平日で天気が良くないにも関わらず、それなりに混んでる。

何時もながら、良い音がする。
機材が高級なだけで無く、マスターのオーディオセンスも素晴らしい。
そして何より、喫茶店としての機能が充実されている。
ボーっとまったりしてるも良し、じっくり聴き込むも良し。

前に、マスターとオーディオ談義になったことが有るが、実にニュートラルな感覚を持たれた方で、機材も自作している凄いマスターだ。

この仕事を長らくしているせいで、分析的な聴き方をしてしまいがちだが、それを上回るロケーションの良さと、空間の良さ。

変なオーディオマニアには、教えてたくない秘密の場所。
金を払って、時間を買いに行く場所。
そんな場所があっても良い。

家からは少し遠いけど、又それも良し。
永く続けて欲しいお店だ。

2020年2月16日(日)
アルキメデスの大戦 後編

映画「アルキメデスの大戦」は、実はレンタルで観た。

しかも、Amazonプライムではなく、レンタル屋で、レンタルして来たのだ。
前ににも書いたが、レンタル屋さんは危機的状態だ。10年、いや5年前なら、あんなに閑散としてはいない。
レンタルレジはセルフレジ化されて久しい。
店員さんは、返却された品を並べ直すか、値段を張り替えるとかしか仕事が無いのでは?とさえ思う。

何故今時わざわざレンタル屋に行ったのかと言うと、何が有るのか見たかったからだ、B級の映画や、紛い物の怪しいやつも、嫌いじゃないからだ。
それと、パッケージには、解説が書いてある。
映画館にいけば、パンフレットの様なものだ。
それも読みたいのだ。

そして、次は何にしようか?と思うのだ。
こう言った欲求が有るのは、何も自分だけではなかろう?
映画館のスタッフは、上映している映画には、当然詳しい。
でも、レンタル屋さんは、それは中々無い。
誰か1人でも、マイスターを置けないものかな?
単に人件費が?とかの問題で片付けていると、人間の思考力が低下する。
小さい所ほど、マイスターが居る。そんな人達は、人間の地力で仕事をしているのだ。

まあ、そんなこんなで真面目に映画を観た。

ウチでは、宝の持ち腐れ状態のシアターシステムを暫くぶりで本来の目的で稼動させた。
メディアは、BD。解像度も高く、CGの出来も良い。
音に関しては、いささか不満を覚えた。
日本映画には、良くある、台詞が少々こもっている。

邦画に音を合わせてチューニングすると、洋画が煩くなってしまう。
母国語の日本語だから、よりそう聞こえるのか?と思ったが、どうやらサウンドデザインの問題だと思う。
今後の課題として、また取り組もう。(めんどくさいなぁ)

映像自体は、問題無いが、昔のフィルムの様な味を出す為、プロジェクターのメモリーを変更し、少し赤みがかった色温度の低いモードにして、鑑賞。

時代の古い作品が余りにカッチカチだと、嘘くさいので、コレだと雰囲気もでる。
4kプロジェクターを使用しているが、敢えてそういう使い方もオツで有る。

でも、サウンドの向上を願いたい。
頼むよ、日本の映画会社。

2020年2月15日(土)
アルキメデスの大戦  前編 

暫くぶりで、映画を観た。以下ネタバレを含むので、これから見ようと言う人は、読み飛ばして下さい。

菅田将暉主演の、「アルキメデスの大戦」である。

時は昭和8年、海軍艦政本部を舞台に菅田将暉扮する、天才数学者、櫂正 (カイタダシ)が、数学を武器に艦政本部のお偉方に不正を正す話しだが、どちらも、日本の将来を見据えた策謀を巡らしていた。

冒頭の戦艦大和のシーンは、圧巻である。

「男たちの大和」では、スカスカで軽々と運んでいた、25ミリ対空機銃のマガジンは、重量感を増し、大和の喫水線下には、フジツボが付着していた。
中々のディテールである。
建造予定の新型戦艦(史実では、平賀造船中将案のAー140号艦)の模型も中々の出来だった。

当時は、戦艦の保有数が、国力と軍事力を表しており、(現代の核兵器保有に近い。)ロンドン、ワシントンの二回に渡る軍縮条約で、日本は、米、英に対して、5:5:3に保有数を制限され、国際連盟も脱退してしまう開戦前夜な物語りである。
時代考証的にも、かなり勉強しており、海軍上層部の人名も、史実通りなのに、何故か二人の造船将官は、それと分かる偽名なのは、?だった。

小ネタとして、山本五十六は、有名だが、最後は、海軍大将(戦死後元帥)連合艦隊司令長官になっている。
が?一番偉いのは、海軍大臣である。
海軍大臣は、ある意味政治家であるが、実行部(この場合は、海軍)としてのトップは、軍令部総長である。
警察に例えるとするなら、軍令部総長=警察庁長官
連合艦隊司令長官=警視総監にあたる。
共に階級は、大将以上が当てられた。何故か海軍大臣は、中将の場合も有る。

山本五十六が戦死後は、次の連合艦隊司令長官は、古賀峯一(行方不明、後戦死扱い海軍乙事件)→豊田副武→後軍令部総長。→小沢治三郎(進級を拒み中将で、連合艦隊司令長官を拝命)終戦。
こんな経緯が、実際にあった。

映画自体は、原作を上手くまとめていて、面白かった。
原作は、ロマンスも描かれているが、映画には、ほぼない。
後編に続く。

2020年2月11日(火)
盆栽バイク

今年は、暖冬だ。しかも近年に無い超暖冬で、雪も積もらない。
毎年雪が降って路面が凍結すると、当然のように事故が起こる。
もちろんバイクにも乗れないのだが、今シーズンは、路面凍結しないせいか、ライダーを時々みかける。暖冬とは言え、バイクは寒い。その中でも乗ってるんだから、
大したものだ。

私の可愛い古い(中途半端に)バイク達は、バッテリー端子を外して、冬眠中である。
その中で一台「盆栽バイク」がある。

ホンダの100 ccのバイクだが、乗りもしないのに、手を入れ続けて魔改造・・・いや、カスタムされた一台。
排気量アップを手始めに、足廻りから、外装、オリジナルペイント、吸排気系にクーリング対策、電装系ねシステムから
最終的には、最終減速比にハマってスプロケの丁数に四苦八苦しながら、ようやく何とか走れる様になった一台。

小さいバイクは、金が掛からないから。と、自分を騙して始めてしまったのが大間違い。
「車やバイクには、手を出さない。」
これは、専門家にチューニングは、依頼し、自分で機械を弄る事はしないと、誓っていたのだが、今も基本的には、そうなのだが、そう思っていたのだが、小さいバイクならちょっとだけだし、大丈夫かな?と、うかつに手を出してしまった。

「キャブのセッティングが合わない!」とばかりに、キャブを外し、外したからにはバラシてしまい、ニードルの位置を変更、実走行トライ!ガスが薄くて、マフラーからは、アフターファイアの碧い焔が、爆発音とともに吹き出していたり、反対にこんどは、
バックファイアー
を起こして、火炎が吹き戻ってエアクリーナーが吹き飛ぶわ、取り付け位置がズレて、ガソリンがオーバーフローし、熱々のクランクケースにハイオクガソリンを垂れ流しながら走行し、エギゾーストパイプにでもかかっていた日には、あわや火達磨大惨事と成りかねない失敗を繰り返し、やっと吸気系が落ち着いたところで、走りだすと、今度は、ボギングの嵐。(スロットルの開閉速度に吸気がついて行かない事)

スペシャルパーツを奢れは、速くなる訳では無い事を痛感。(詳しい専門家の諸兄には、噴飯ものである。)

問題は、使い方。

乗り方にも有る。
素人だと言う事も有るが、素人なりに大いに楽しんでいる。(友人からは、調子が良い時を聞いた事が無い!」と言われる始末。)以前から。カスタムマシンは、二輪、四輪共所有しチューニングしていたが、このバイクに至っては、はっきりいって、チューニングは、上手く行ったパターンでは無い。しかしながら、大切なことをずいぶん教えられた気がする。
トータル的にバランスがすこぶる良いわけではないが、小さなジャジャ馬を乗りこなす楽しみはある。(乗りこなせている訳では無いが、何だか満足している)

手を汚して、冷汗をかきながら、夜な夜なチューニングし、可愛がっている愛機には、思い入れがひとしおで有ります。

シンプルな構造であるがゆえに奥が深く、かつ、乗り方にも手を抜けないこのバイクは、正に盆栽。小僧チックな楽しみを蘇らせてくれる。
大型でぶっ飛ばすのも良いが、小さなジャジャ馬を手懐けるのも一興。
今年は、ケツがバラバラになりそうな振動をお供に、アクセルワークに気を付けて、少し遠くまで走って見たいと、思った次第。

2020年2月7日(金)
ナカミチコンプリートブック

オーディオメーカーに勤めていた人は、当然会社の誇りと自負があり愛社精神があったと思います。
アカイ、ソニー、TEAC等同業ライバル会社が、次々撤退や消滅し、ナカミチもその一つに。
何かに乗り遅れて無くなったのでは無くオーディオそのものが、最先端を牽引できなくなったからだと思う。
オーディオファンは、常に高音質、ワイドレンジを求めて彷徨っており、革新的な技術も、取り入れていく人が少なくない。
飽きっぽい日本人としては、オーディオは持った方。
TVを取り巻く映像環境下に置いても同じ事が言える。
ボトムエンドがかなりのクオリティになり、それ以上を求めない輩は、一時的に流行に乗って来るだけで、直ぐに降りてしまう。
なんらかの理由を探して。
今も残っている人達は、降りない人。降りられない人達だけ。

2020年2月3日(月)
ナカミチコンプリートブック ステレオ時代別冊

本屋に行ったら、ナカミチコンプリートブックなる、カルト雑誌が売ってました。
買いましたか?
ステレオ時代の別冊です。

2020年1月29日(水)
音について

1月に仕事で八戸へ2泊3日で出かけて来ました。

最終日の帰宅前日は、三沢のホテルに宿泊したので、せっかくだから、三沢の航空科学博物館に寄ってから帰る事にしました。

三沢の航空科学博物館は三沢空港に面しており、空港は、航空自衛隊、
米軍、民間と、三者供用の飛行場っあり、かなり混み合う中使用されていました。

航空科学博物館は、もちろん有料ですが、隣接されている屋外展示場には、航空自衛隊ね飛行機やヘリが展示されており、中には、米軍機まである。(現用機のF-16まであり、機密保持の為か、コクピット内は、見えなくなっている。)
中にはコクピット内に入れる機体もある。(これも機密保持の為か旧式機のF-104とか、ヘリに限られているが。)

大空広場と呼ばれる場所だけでも十分にたのしめる。

米軍基地に隣接されているので、フェンス越しに米軍基地が丸見えだが、写真撮影は禁止されている。
(見つかったら、逮捕されるかも?)

前置きが長くなったが、そこで聴いた音に付いである。

米軍基地も隣接と書いたが、米軍機が頻繁に離着陸していた。

今迄に聴いた事の無い種類の爆音である。

金属的な高周波の混ざった雷鳴の様な爆音で、建物内に居ても振動を感じる程だ。

しかも、高速離陸する米軍機が、連続で、一度に6機程離陸するため、爆音が連続で轟き渡る。

さぞかし近隣の住民には、迷惑だろうが、大迫力である。
そして、オーディオでは、再現不可能だ。
今度行く時には、PCMレコーダーを持っていきたい。
せめて、100分の1でも、再現するために。

因みに、F-16のエンジンは、GE、つまりアメリカのゼネラルエレクトリック社製である。

つまり本物のGEサウンドなわけだ。


F2



F16

画像はネットからの頂き物です。問題ある場合は削除します。
2020年1月24日(金)
SPECの話

スペックでは、hdmi入力付きDACを開発する計画が有るそうです。

また、Amazonプライムビデオは、普通にHDで映りますよ。
SD以下は、コマーシャルは、そうなりますが、本編が、SD以下になるならば、コネクティングスピードが遅いからでは無いでしょうか?

うちでは、パナソニックのUB90のネットアプリを使って見た方が色が濃い感じがしますが、ケーブルのせいもあるでしょう。
ただし同時のパナ機は、コネクティングスピードに制約があり、30Mb ps迄しか出ません。
他は 有線なら、100 Mでてますから、Wi-Fiで飛ばすFIRE TVでも、35M以上出てました。
Wi-Fiのスピードを見て見れば分かります。

2020年1月23日(木)
SPEC試聴会案内

 このようなはがきが届きました。
 ネットにあげるため個人情報は修正してあります。

 面白いイベントになると思います。

 閑話休題

 最近、Amazon fire TV stickを入手。
Amazonプライムビデオやら、プライムミュージックを聴いて見た。
映像はともかく、ミュージックは、音が薄い。
がしかし、これは、レンタル業界を破壊するメディア。
自宅に居ながらにして膨大な量のコンテンツを見る(聴く)事が可能。
ストリーミング配信の為、レンタル中は無い。
しかし、これらのソースは、簡単にコピーは、できない。
する必要も無いが、大事なのは、そこでは無い。
メディアチェンジによるメリットは、複製する事ではなく、既存のオーディオによって再生する事である。
hdmiの出力しか無いこの機械は、当然hdmi入力を持つ物にしか繋がらない。
つまりは、現在TVか、AVアンプにしか繋がらない。
それなりのAVアンプで有ればそこそこの音は出るが、どうにも音が薄いのだ。
この音に対するチューニングをする事が必要になってくる。
まあ、AVアンプの調整機構を使う手もあるが、それでは面白く無い。
アナログオーディオの機械には、高速転送デバイスで有るhdmiは、持て余し気味。
どっかのメーカーで、hdmi入力付きのDACでも作ってくれない限り無理である。
そこで、手持ちのhdmi→アナログコンバーターなる物(勿論中華製の怪しい代物)を使用し、アナログ出力にて入力。
意外とイケる。まぁ、まだまだの所はあるにせよ、ケーブルの色付けは出来る為、よりそれっぽい。
欠点は、映像もアナログになる為、画質が大幅に落ちること。
本体がチャチい代物で、変換時にノイズが少し出る。
(デジタルノイズと言うより、アナログのスクラッチノイズに近い)
今後、hdmi分離器なる物で、映像はhdmi、アナログはRCA、光デジタル付きのセパレーターを使って実験してみたい。

現時点では、HD配信や、ultra HDでも CDプレーヤーから出る音には、到達しない。
ハイレゾ配信では有るが、ハイレゾの意味が分からない程の音質である。
本当にハイレゾで配信しているのだろうか?
そもそも、このFIRE TV stickにそんな高性能を求めても無駄と言う事か?

しかし、時代は変わった。
あと40年遅く生まれて来ていれば、田舎の少年(自分)も、文化の僻地を味わう事は無かったろうな。
当時最大のメディアは、TVであり、AMラジオであり、雑誌だった。
書店は、地元にはなく、となり町まで、チャリでヒーコラ行くしかなかかった。
夢のような時代だ。

まあ、戯言でした。