SACDの後日談。
先だって新譜のSACDを久しぶりに入手した事を書いたのだが、少し続きがある。
寒い部屋で、機械(オーディオコンポーネント)に電源を入れても、寒すぎて、CDプレーヤーが結露する為かすぐに再生出来ない。
トレーの開閉すら、スローモーションである。
物理的な問題なので仕方ない。
少し部屋を温める間に、CDの歌詞カードと言うか、小冊子と言うかを読んでみた。
ライナーノーツは無かったが、興味深い事が後ろに書いてあった。
そもそも、最初の曲は50年前の曲だ。最新の曲でも、30年以上が経過している。
18曲の半数以上がアナログ録音のはずだ。(恐らく当時は36トラックアナログ録音とかだろう?)
マスターテープをDSDにリマスターしてSACD化しています。的な事が書いてあった。
まあ、これは当然だとして、中に二曲は、アナログレコードマスター盤からの録音です。と書いてあった!
!?である。
良く見ると、使用機材が書いてある。
アナログプレーヤーは、ヤマハのGT-5000で、カートリッジが、オルトフォンのMC-Q30。
A/Dコンバーターは、業務用機器で、見た事が無い機種だった。
レコード再生機が、ヤマハのGT-5000!!
カートリッジがオルトフォン!!
なんと、民生用機器。
確かに高い!いや、むしろ今の時代なら、安いぐらいだ。
恐らくA/Dコンバーターが良い仕事してるんだろうが、それにしてもだ。
アナログ盤は、たとえマスターだろうが、ノイズは避けられない。
可聴帯域に全くノイズは無い。それどころか言われても、音の違いは解らない。
地味に驚くべき技術進化と言わざるを得ない。
裏返せば、天文学的な金額をアナログプレーヤーや、カートリッジに使う必要は無い!と言う事にもなる。
レコーディング技術に対しては、素人なので詳しくは分からないが、ここまで進化しているとは、恐れ入る。
もしかして、質の高いA/Dコンバーターが有れば、アナログ再生もこうなるのだろうか?
かつて、PSオーディオに近い物があったが。
これは期待が持てる!!
何処かにあるのかな?
勿論、針を落として拾う音には、味わいがある。
しかし、今はその音をBluetoothで飛ばす時代だ。
デジタルの融合という事だろうか?
もはやオワコンのCDメディアにわざわざSACDにリマスターして発売してくれた、ユニバーサルレコードには、感謝しかない。
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