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2025年3月28日(金)
「ふれあいサロン」

福島市社会福祉協議会の活動の一環で、地域の「ふれあいサロン」と言う行事がある。

今年度と来年度は我が家がその担当のボランティアに選出されていた。
ふれあいサロンは要は老人達の会合であり地区の老人の集まりである。
75歳以上が会員となっていて田舎に住む人たちの健康管理やイベントを行うと言う趣旨なのだが、主幹は地元の民生員であり市が管理している。
やっている事は知っていたが参加した事はなく、covid19騒ぎになり人を集めてのイベントは控えられていた。
その為繋がりを確保する意味で我々の該当地区では暫く会合の代わりに弁当配食を行っていた。安い金額で昼食時期に弁当を配達し地域の住民との繋がりを確保する目的。
covid19も落ち着いてきたと言う事もあり何らかのイベントを行うように市から通達が来たそうだ。


なるほどごもっともである。

ならばと自分が名乗りを上げた。レコードコンサート的なものなら自分がやりますよ、と言う訳。
地元の人になんらかの情報や楽しみを提供できるならそれはそれで良い事だし、開催側もボランティアで観客も無料となれば著作権料も不要。
さらには暫くイベントごとから遠ざかっていたので自分自身じつに楽しみにしていた。

当日どれだけの人が来るのか不安であった。
結果25人ほどの人が集まってくれた。

担当地区住民全員で70人強だから住民の1/3程度が来てくれた事になる。
45畳程度の集会所の和室での開催した。
中々の入りである。

まずはほっとした。

当日は13:30から開催だが準備があるため10:00から会場入りしてセッティングとチューニングを行った。
使用機材は全て自分の事務所からの持ち込みだった。
一人では運べない為大型の機材も新しい物もない。

一通りセッティングして音出しするとややライブである。
和室にしては反響が大きい。
そこでスピーカーをやや内ぶりにして音を集めて対応する。
おそらく人が入るとかなり変わると踏んでセッティング。
選曲は全て一任されているので昔の曲から最近の物まで邦楽中心で選曲した。

いよいよ開催。
もちろん顔見知りの人ばかりである。
実際地元に住んでいても自分が何している人かは知らない人が多数でありそもそもオーディオには興味が無い。
それは初めから分かっていたのでかえって気が楽であった。
1音目から歓声が上がった。
初めは音楽ではなくSLの走行音。
機材のイメージを掴んで貰うために流したのだが観客の郷愁を誘ったのだろうか?
懐かしい!と声が上がっていた。

驚いたのは曲が終わるたびに拍手が上がることだった。
今までこんな事は無かった。
単純に喜んでくれて嬉しく思った。
あっという間にに90分が過ぎて終了となった。
口々に「良かったよ!音が素晴らしい!」と言われた。
これも言われた事があまり無い。

確かに出来る限り良い音を出そうと努力はしたが、皆さんの何よりのねぎらいの言葉で報われた。
また「もっと大型のスピーカーでやると思っていた」とも言われた。
「コンパクト2ウェイでのリスニングとは思わなかったが、こんな小さいスピーカーからこんな音が出るとは思わなかった」とも。

何だか新鮮な感じがした。
常々複雑かつ大型なシステムに慣れているためシンプルなシステムもそれはそれでいい、とつくづく感じる。
なんせボランティアっていうのがいい。金が絡まないのはギスギスしない。
音楽ってそもそもそう言う物だ。



2025年3月6日(木)
プア・オーディオ その2

加工して完成したスピーカーのエージングを行った。
と言うより強制的に音声入力してエージングを進めた。
はじめはじっくり進めるつもりだったのだが時間がかかりすぎるので、例の向かい合わせ強制エージング法をとった。
ピッタリ合わせてやれれば良いのだが少し構造上の問題で隙間が開くので音漏れがする。
とは言えかなりの音は抑えられているが。

毛布を被せて防音して音出し。
全周波数を満遍なく流せれば良いのだがそんなソフトは持ち合わせてないので通常のCDを使用し行う。

数日後再度音出ししてみる。

かなりこなれて来た。
しかしまだ何か足りない。
音が軽いと言うか、薄いというか?
そこで再度バラしてスピーカーユニットの鳴き止めをすることにした。
980円のユニットに文句は無い。
寧ろ良くできていると言える。

コストの関係でフレームはプレスだ。
余分な響き振動を抑える鳴き止め対策をすることにする。

SPユニットのフレームにブチルテープを貼り付けた。
更に鉛を貼ろうか?とも思ったのだが今回はやり過ぎを考慮して行わない。
制振(鉛)をやりすぎると音が死んでしまうのだ。
エンクロージャー内に吸音材を追加。
バスレフポートに鳴き止め加工。
最後にSPのエッジにあるものを塗布した。
何かというと一般には勧められないシリコン。

シリコンとエッジの特性を理解した人しかやってはいけない。

さてどうかな?

おおっ育ってる!!
シャリシャリ感がかなり少ない。
音の重みも増した。
音の引っ掛かりも減少した。

エージングの効果がでている。
アンプを当初準備した真空管アンプに替えて再生。

グリップ出来なかったスピーカーが鳴っている。
唸れ980円スピーカーである。笑
ただわかっていた事だがスピーカーの性能以上の音は出ない。
今回はスピーカーとエンクロージャー総合的な実験目的だった。

早い話しメーカー製の市販スピーカーを買った方がコストは高いが満足も得られるのかも。


プア・オーディオの楽しみは高級なオーディオを初めから買う満足と変わらない。

ハイエンドオーディオと音で比べるべくも無いのは初めからわかっている。
が楽しみは同じなのだ。

8W程度の真空管アンプでいかに良く鳴らすか、なのだ。
オーディオはスピーカーを鳴らす遊びでもある。

スピーカーユニットは対策したが、箱が弱いので次はどうしようかな?

2025年3月2日(日)
オーディオ・ドリル

 ここ最近オーディオの刺激があり頭の中がぐるぐるしていた。
 先日のアナログもそうだが更に頭を悩ます事が最近多い。
 度々相談があるのだ。がその多くは「安く」良い音を出したいと言う事だ。
 気持ちはよく分かる。
 確かに昨今のオーディオ製品の価格の高さには辟易しているし、高価格は切実な問題でもある。

 ならば!と言う事で自分でもチャレンジしてみた!
 大抵オーディオは自分好みの音を求める為に機材を吟味しアクセサリー等で味付け、その為の予算を準備する。
 しかし今回はこのセオリーを無視してみる。
 機材はとにかく低コスト重視。
 音は後で合わせる逆張り方式だ。
 コレは難しい。

 まずアンプ。
 このやり方も普通はしない。

 音を決めるのは7割方スピーカーだからだ。
 好みの音が出そうなスピーカーを選ぶのが先がセオリーなのだが今回はアンプから選んだ。

 見た目が気に入った真空管のEL34のシングルアンプ(8w程度の出力)ととりあえずウチに転がっていたエンクロージャーを使う。
 これにスピーカーを組み込む。

 初めはフルレンジにしようと思っていたが訳あり品の一個980円スピーカー!
 同軸2ウェイの12センチユニットを組み込む算段だ。

 取り付け穴が合わないので加工。
 スピーカーターミナルも小さいので手持ちのターミナルを追加加工。
 サランネットが無いのでスピーカーグリルを探して加工して取り付けた。
 いやあ探せばあるものだな?
 ネットは素晴らしい!!

 スピーカーのエンクロージャー容量としては十分。
 エンクロージャーはバスレフ式。素材はMDFのビニールクロス張り。
 吸音材はグラスウールが入っている。
 久しぶりにあくせく加工してどうやら仕上がったので早速音出し。

 うわーヒデー音!カサッカサのシャリシャリな音。
 まあ当然か。
 何せ\980のスピーカーユニットだ。
 しかしコレで諦めていたらオーディオでは無い。
 

 さてどうやって料理するか?
 まずはバーンイン。つまりエージングだ。
 どんな高級品もコレが始まり。
 カサカサなのは全くエージングが進んで無いからだ。
 このスピーカーはエッジがウレタンではなく布エッジでダンピング剤が塗布されているタイプ。初めは硬い。
 あと2ウェイなので中心にツィーターも有る。
 その為慣らしが必要だ。

 とりあえず真空管アンプではなく別なアンプでパワーを掛けながら慣らしを行う。
 スピーカーを向かい合わせにして、接続を片方+-逆にして音を相殺する慣らし方法もあるのだが今回は普通接続でバーンインする事にした。

 経過は後で報告予定。
 今回はかなり亜流な方法でのオーディオアプローチであり、自分にとっての宿題=昔やった算数ドリルみたいなもの。
 正にオーディオ・ドリル。

 つづく


 ユニットを取り付けた姿。


 カバーグリルを取り付けると少しは高級ぽくなる。

2025年2月15日(土)
アナログその2

 先日のアナログ試聴以来実はモヤモヤしていた。

 試聴は間違いなく素晴らしい経験であり素晴らしい音だった。
 ただ音に対してでは無い何かに違和感を感じた。
 何か?どこか?と自問自答していたのだが、ようやくたどり着いたのはこうだ。
 「自分の引き出しには無い音の道だった」
 と言う事だ。
 他山の頂を見た気分だった。
 
 自分はいくばくかの経験を積みプロであるが故一般のユーザーよりは恵まれた環境に身を置いていたのだが、これは暫くぶりの感覚である。

 自分の良い音に対しての姿勢に揺らぎは無い。しかし他にも良い音がある。
 分かっていたはずだが目の当たりにする事でより深まった感がある。

 プロとは言えどユーザーやメーカーに育てて貰ってもいる。
 ここに来てそれを感じたわけだ。
 A氏のサウンドはそれを如実に伝えてくれた。

 「コレが絶対!こうしないとダメ!」的な物言いをする人が、アマプロ問わずどこの世界にも少なからず存在する。
 絶対的な自信からか?はたまた井の中の蛙か?
 間違っていようとも押し通そうとする人も居るのも事実。
 この仕事をして来てそれらの輩を散々見て来た。
 昔、自分が若いのを見下しての発言か、はたまたキャリアの自慢か?
 今で言うモラハラに近いのだった。
 はたしてキャリアを重ねてきた自分がその輩と同列になってはいないか?
 実に感慨深い。

 良い音の定義は一つでは無い。
 様々な音があっていいしそうあるべきだろう。
 本人が楽しんでいる事が重要であると思っている。
 かのA氏も最近のオーディオの在り方、特に価格には疑問に感じている様だった。
 ハイエンドユーザーと言って間違い無い方だが感じている事は庶民と同じだった。

 オーディオ販売実績は大メーカーほど死活問題だろう。
 オーディオメーカーは売れてる一社だけでは継続しない。
 それはユーザーも同じだ。
 ハイエンドユーザーだけではオーディオは存在出来ない。
 一つしか居ないなら、あとは緩やかな死が待っているだけだ。
 少し距離を置ける立場になるとより感じる問題だ。

 そもそもオーディオ店に行って嫌な思いをするってどう言う事なんだろうか?
 店員に踊らされない人しか生き残って行けないならもはや末期症状だ。
 最近は何を尋ねても明確な答え、或いはヒントをくれる店員が少なくなったと聞いている。
 どうなってんだろうか?
 コレがオーディオ衰退の原因の一つだろうな。
 メーカーや店の中(会社)にいると如何に自分が恵まれているか分からなくなってしまう。

 ショップ店員やメーカー営業が楽しそうに仕事してないならそんなところから買いたいと思わないだろう。

2025年2月10日(月)
アナログに思う事

最近とあるきっかけでA氏宅に集まるイベントがあった。

訪問は初めてのお方だ。しかし少し話をするだけでA氏はオーディオのベテランである事が分かる。
A氏は元からのお客様では無いためシステム詳細は不明だった。
以前オーディオ稼業時代にお会いした時にシステム概要は聞いてはいた。
だが実際に行ってみるまでA氏のコンポーネント構成は想像が付かなかった。


訪問当日に待ち合わせて複数人でA氏宅へ向かった。
A氏のお宅は新しく小洒落た佇まいだった。
部屋に入ると音楽が流れていた。

おお良い音がしてる!。
嫌な音は全くしない。
A氏は相当な腕前なのがすぐに理解できる音だ。
機材は嫌味なくすっと揃えられている。
音を出さずとも良い音がしそうな印象を受ける装置群。
久しぶりにオーラのあるオーディオ装置群に出会えた。

惜しむらくは今やこの様な素晴らしい人が皆かなりの高齢になっている事だ。

趣味人口の高齢化は仕方のない部分ではある。
自分はアナログ世代では無い。無いとはいえ「引っかかっている」とは言える。
小学生や中学生ではレコードを収集するのは単価が高くて難しかった。
さらに自分用のステレオ=今で言うオーディオコンポーネントの入手も若いころはなかなかにハードルが高かった。

このような少年青年期では必然的にアナログオーディオに対してモチベーションが上がろうはずがなかった。

自分のアナログとの本格的付き合いは稼業としてオーディオを扱い始めたときからだった。
興味が無かったわけではないがオーディオ稼業を始めた当時すでにアナログレコードの入手は難しかった。
思うように時間を割けなかったLPの収集だが少しづつ数を増やしてきた。
オーディオ稼業開業時には、すでにCDSACDなどデジタルオーディオ真っ盛りの時代。
販売されているコンポーネント、メディアはデジタルオーディオ用が主流を占め、アナログ盤もアナログ機材も少数派になっていた。
オーディオ稼業時、すでに少数派になっていたアナログ再生で「コレは!?」と言う良い音にはなかなか出会えなかった。
オーディオ稼業に一区切りをつけて2025年現在、今回A氏宅を訪問できた事はかなり貴重な出来事といえる。

A氏のアナログ再生は従来の再生音に比してブレイクスルー的サウンドであると感じた。
と同時にA氏宅でアナログ再生音を聴いていると何かとても複雑な心境になった。
どうして「自分」はこのような音を出せなかったのか?
世代的には仕方ない部分=つまりリアルにアナログ再生時代を生きてきた世代=高齢のお方たちの再生ノウハウが自分にはないという至りなさなさはある。
しかし仮にもオーディオ稼業をやって来た自分に、アナログ再生のサウンドステージ再生を感じた事が無いわけでは無かったのに、である。
アナログ再生は奥が深い。


自分表現的にはジェネレーション2のサウンドではないか?と思っている。
2025年現在のアナログ再生はジェネレーション4だと言えるのではないかと思っている。

誤解ない様補足するがジェネレーションの古さが悪い音では無い。
その世代の音が有るという事。
時代によって表現が違うと言う意味だ。
つまりアナログ盤を再生するときのピックアップ(カートリッジ)、アーム、プレーヤー、気温、湿度、電源環境、プリアンプ、フォノイコライザー、パワーアンプ、スピーカー、それぞれをつなぐケーブル。
アナログ再生は「その時」のトータルの音だという事。
「その時の音はその時にしか出せない」のがアナログ再生の楽しさであり儚さなのだ。
だからその時代時代でGen~と表現するのもあながち悪くはないと思う。


会話のなかでA氏にアナログ再生にまつわる苦労話を訊いてみた。
「この再生音に至るまでにはさんざん苦労した。

購入金額は入り口だ。
そこからの使いこなし。また組み合わせを繰り返す試行錯誤で最適解を見つける迄かなりの時間を要した。
特にスピーカーは難しかった。
いろいろ試して探し続けた結果現在のSPを見つけた。
オーディオ部屋のある現在の家を新築した。
その結果の「音」である。」
と。



なるほど納得である。
この楽しみを享受できる人がどれ程いるだろうか?
アナログ再生を愛してやまないA氏は実に楽しんでいるように見えた
オーディオ稼業やってて良かった。
2025年1月25日(土)
終わりなきチューニング沼

オーディオが盛り下がっているが自分は今だに仕事でこの業界にぶら下がっている。

新しいものが高くなりすぎて購入意欲の低下や欲しくても買えないユーザーが確実に増えている。
楽しむ前に苦しみが来るような趣味は続かない上に他人にも勧められない。
で、今ある物でもなんとかしたいと思うのは当然だと思う。

そこで以前から考えていたチューニングを事務所のオーディオに実施した。
その前に今までのおさらい。
仮想アースの設置アースリンクの接続これでS/Nが向上、ノイズが激減する。

問題は音の鮮度は上がるが味付けが足りない事である。
コンポーネントの音色に起因することではあるがどうも物足りないと思っていた。
ようは中高域が薄いのだ。
もっと濃くしたいと思っていた。
パワーアンプを変えれば済む話しなのだがそれは無しで。
以前取り付けたカルダスのゴールデンリファレンスに加えて更にケーブルを追加してみる事にした。
同じ製品を使っても良いがそうすると今でもバランスが悪い(金額的に)システムに、そんな高額なケーブルを追加するのは違う気がしたので、安価なカナレのL4s8(4芯ケーブル)を使用。
つまり二つのケーブルを中高域に繋ぐという邪道なチューニングである。

このパターンは同一のケーブルを使うのがセオリーだが敢えてためしてみる。
ただ少し忠告しておくと大概このパターンは失敗する。
バランスが崩れてケーブルの良い部分が喧嘩し合って濁る可能性が高い。
しかし自分の実験であり検証なの、実行する。(技術的な解説は、また別の機会に)
ダメなら戻せば良いだけだからだ。

狭い裏に入って繋ぐ。
暗いし老眼で苦労する。(歳はとりたく無いものだ)
さてさてどうかな?

通常のCDのいつも聴いてる愛聴盤でテスト!
おっ!音が太い!嫌な付帯音も無い!
ただ少し前に張り出す感じがする。
位相が狂っているわけでは無いがアライメントがズレている感じがする。
ただでさえ中域が太いカルダスに更に厚みが加わり狙っていた方向に行けた。
張り出し過ぎる点はB&Wのマトリックス801はスコーカーとツイーターが回転出来るため思い切って内側に振り込んでみた。
あんまり振り込むとスクリーンに干渉するが多少は我慢しよう。
(なんせ、狭い空間に無理矢理セットしているから仕方ない。)
そうすると定位感が増し音も奥にいった。
低域とのバランスも悪くないが出力レベルは少し調整しないといけない。
今回はほぼ狙っていた方向に行けた。

カミさんにも聴いてもらったが違いがすぐ分かったようだ。
いろいろ言われているケーブルチューニングだが今回の様な方法もある。
ただ必ず上手くいくとは限らない。
少し慣らして次の洗い出しをしてまたチューニングを進めよう。

2025年1月7日(火)
2025年あけましておめでとうございます

令和7年.
今年は昭和100年。


昭和生まれの自分には随分と昭和も遠くなってしまった。
子供の頃明治生まれは老人と言う認識しかなかった。
が、まさか自分も三つの元号を跨ぐとは思わなかった。


年末は仕事が延々と続き30日まで仕事。
年始は1日2日と稼働で、5日まで休みと言う変則的な営業。

忙しくは無いがなんとも気忙しい。


年を越しても世界情勢は厳し、日本も明るい兆しは少ない用に見える。

用事があって初売りに奇しくも行く事になった。
量販店では初売りのための客寄せのおみくじやら福引をやっていて来店者に景品を配っていた。

なんとも素晴らしいことだ。
正に正月と言う感じがした。

僅かに残っているオーディオコーナーを見ると暗黒コーナーである。
人が居ない上に置いてあるものは少なくブランドが選べない。
ほぼDENON一択だった。
もちろんDENONが悪いわけではなくメーカーが無くなったのだ。
パイオニア、ONKYO、サンスイ、ケンウッドは無くなり、ギリギリSONY、TEACぐらいが有るだけ。
それでは選びようが無い。

なら専門店に行けば?と言うが眺めたいだけの人や初心者にはそちらのショップは手厳しい。
まだメーカーは存在している。
専門メーカーは親切丁寧な企業ばかりできちんと相談には乗ってくれる。
しかし価格は厳しくなかなか大変である。

初心者にとって専門店は恐怖のお店である。
店員。

決して全ての店員がそうでは無いのだが「圧」が凄い。
そう言う意味では気軽にいける量販店は必要だ。
が、売り上げと言う点では売れなければ不良在庫にしかならない。


何かを構築すると言う趣味自体が衰退している感じがする。
ホビーショップは衰退していて来る客は皆大人で子供がいない高齢化の店となった。
商品単価も高い。
ラジコンの専用コースに居るのはみな大人であり高価なゆえに子供が手を出せるものではない。
プラモデルも随分高くなった。
同じモノが約4倍である。まあ仕方ない。
買ってる人(買える人)は皆おじさんだから。


子供達は何で遊んでいるのだろうか?
今の子供たちはサラリーマン以上に忙しく授業は長く小学生でも学年にもよるが終業が4時ぐらいのこともあろう。
冬はすぐに日が暮れる。
さらに塾へ行って帰ってくるのは8時過ぎ。
高校生ぐらいになると10時ぐらいに帰宅。
何かをやる暇が無い。

少しの時間をやりくりしてやれる事はゲームとかYouTubeを見る事ぐらいか?
それでは腰を据えてオーディオで音楽なんか聴く暇など無い。
それは衰退するに決まってるよ。若い人が入ってこないんだから。
今後は何をすれば振り向いてくれるか真面目に考察しないといけない。
もう10年以上前から言って来た事だがいよいよ確実に降りかかって来ている。



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福島方木田のコジマビッカメではミニ4駆のコースが常設されている。

吾妻バンクが特徴だ。

不肖おやぢが行くといつも、おじさんかお父さんと子供が何やらいじっては車を走らせている。

このミニ四駆は息の長い商品で1982年頃発売。
その頃の子供が今おやじになって子供と共に楽しむという趣味としては良好な人間関係を築ける稀有な趣味となった。
田宮俊作さんありがとうございました。



 オーディオはこうはいかなかった。。。