おやじが、NF社に入社したのは1985年。
その当時は、物品税、というものが存在していました。今でいう消費税みたいなものです。消費税は販売購入するときに発生しますが、物品税は、ぜいたく品を製造、保管しているだけでかかる訳の分からん税金でした。
2020年の今でこそ、アナログブームでLPが見直されプレーヤーにも人気が出てきて、このTX1000に異常な値が付いたりするのを見ますが、1981年当時、マイクロ、リン、海外メーカーでも100万越えの製品はまだ珍しいころ。はっきり言って売れませんでした。
NF社の工場の隣には、FRCという(福島流通センター)倉庫がありました。
そこに、不良在庫のTX1000が。
何年だか定かではありません。
ナカミチのCDプレーヤーOMS-7(国内OMS-70 )が1984年10月でした。268000円。
私が就職する直前の話です。
このOMS-7は、オーディオ的に音が悪く、動作もとろいもの。売れませんでした。
私が入社した1985年か、1986年か定かではありませんが、ある時、不良在庫を打ち壊ししたことがありました。
例の物品税のためです。
今だったら、高値で売り買いできるかもしれない、TX1000が、ただただ壊されて廃棄されてしまったのでした。
(;_;)
何台打ち壊されたか不明ですが、製造業の裏通りは深い闇があるのですね。
1981年発売 110万円 アームレス